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古都奈良の一年をしめくくる行事、それが春日若宮おん祭です。
春日大社の摂社若宮神社で取り行われ、その歴史は平安末期から始まり今年で875回を数えます。重要無形民俗文化財にも指定された、由緒ある祭礼です。
と、いいながら、今まで都合が合わず一度も行ったことのなかった私。
今年はじめて、見学に行きました。
おん祭が行われるのは12月15日から18日です。クライマックスの17日午前0時に「遷幸の儀」といって若宮様をお旅所にお遷しする儀式が行われます。もちろん行けませんでしたが。闇の中の神秘の行事、一度は見てみたいものです。
その若宮様のもとへ、芸事を行う人々や祭礼に加わる人々が集います。それが「お渡り式」で、おん祭のメインイベントです。さながら時代絵巻を観ているような、さまざまな衣装や趣向を凝らした行列が登大路から油阪を経て三条通に入り、一の鳥居までおよそ一時間をかけて進みます。
こちらの一行に、なんと「じい」先生が参加されているのです。
家を出て向かう途中、ランドセルを背負った児童たちとすれ違いました。ん? 今日は金曜日だよな? 不思議に思いつつ三条通りへ向かうと、ずらりと屋台が! おいしそうな匂い、まるでお正月のような賑わいです。
近鉄奈良駅で友達と待ち合わせ。毎年見学に来ているという彼女とお昼を食べて再び三条通りへ出ると、ますますの人出。猿沢池周辺ではくじ引きの屋台に群がる子どもでごった返しています。ん? やっぱり子ども? もしかして、奈良だけ今日は半ドンなの?
私の実家の近所の神社でも、毎年春には大きなお祭りがありました。参道に並ぶ屋台に目を輝かせ、小銭を握りしめて坂を登ったあの頃を思い出します。ヨーヨーつりに金魚すくい、フライドポテトにリンゴ飴。懐かしいなあ。そういえば、金魚すくいどころかヒヨコも亀も見当たりません。生き物を扱う屋台は出せなくなったそうです。
くじ引きの景品である嵐やAKB48のアイドルグッズも、あの頃ならチェッカーズや光GENJI・・・。時代だな・・・。そういえばなんだか値段も上がっているような。
屋台見学を終えたあとは、一の鳥居の下で、行列を待ち構え。
次々にやってくる行列の中にはお馬さんもたくさんいました。JRAから派遣されているようですが、なかなか皆イケメンでした。
緊張した面持ちの初々しい馬上の少年やお化粧したお稚児さんもたくさんいました。ナルホド、もしかしたらこれに参加する子どもが多いから、半ドンなのかも。
一の鳥居のすぐそばには、「影向の松」がありまして、そこで一行はそれぞれ芸披露などの「松の下式」を行いお旅所へ入ります。
ようやく、先生のお姿発見!
本来、このお渡り式に参加する人々は、特別な家柄で代々受け継がれているのだそうです(中には神道系の学生やら自衛隊幹部候補生やらの部分もありますが)。20年ほどおん祭を見学に来ていた先生は、出演者の人たちとも仲良くなって、やってみませんかと誘われたそうな。それからかれこれ何十年。今では長老・・・。