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『篤姫』
序盤は篤姫が於一と呼ばれている少女時代の話なので、
まだまだお転婆なお嬢さんといったところですが、
政治経済の裏表を目の当たりにすることにより、
彼女はこれから来る時代の大きなうねりの中に飛び込んでいく時に、
なにごとにも乱されない強さを身につけていくのでしょう。
原作はスピーディなので、一年持たせるためにいろんなオリジナルエピソードがついているようですが、
幕末のいろんな英雄も、早くも顔を見せています。
西郷どんは雰囲気があるけれど、大久保利通が原田泰造というのはなかなか意外なキャスティング。
まだまだ出てきませんが坂本龍馬は玉木宏らしいですね。どうなんだろう?
宮崎あおいと瑛太のツーショットはさわやかです。
これからどんどん美しいお姫様となる篤姫の変貌が楽しみです。
『あしたの、喜多善男 ~世界一不運な男の、奇跡の11日間~』
「11日後に死ぬ」と決めた男の、人生最後の11日間に起きるいろんな出来事を描いたドラマです。
1話で1日、つまり最終回は喜多善男が死ぬと決めている日。
本当に死んじゃうの? ちょっと気になっちゃいます。
このドラマを観たきっかけは、我が敬愛する今井雅之さんが出演すると聞いたからなのですが、
すでに死んだ主人公の友人役でした(「11日後」は彼の命日)。
「なーんだつまんない」と、早々に諦めながら観ていたのですが、
まるで映画のような丁寧なつくりで、1話1日だけに展開はゆっくりなのにもかかわらず、
まったくダレず、あっという間に終わってしまい、その頃にはすっかり惹きこまれていました。
主役はひさびさにイイヒト役の、「名脇役」小日向文世。
そしてなんといっても、脇を固める「名脇役」たち。
生瀬勝久、岩松了は言うまでもなく曰くありげなアヤシイ人々を演じています。
ひょんなことから善男と知り合い力を貸す松田龍平も、彼女の栗山千明となにか企んでいそう。
元奥さんの小西真奈美とその側近の要潤も、裏がありそうです。
そして今井さん! ただの死人に彼を当てるわけがありません!
どうやらシリーズ後半に、その秘密が明かされそうです。
つまりこれは一級品のサスペンスであり、
同時に人間の生と死を描くヒューマンドラマでもあるのです。
二話の、善男が母親に会いに行くくだりでは涙を流してしまいました。
卓越した俳優陣の演技と優れた脚本、演出のおかげで、
まれにみる良質な作品に仕上がっています。
毎週火曜が楽しみです。
『鹿男あをによし』
原作者の作品は、これといい『鴨川ホルモー』といい、
なじみある場所が舞台なので、一度読んでみたいと思っていました。
あらすじはだいたい知っていたのですが、
「ドラマより映画のほうが向いているんじゃないかな?」が、当初の率直な感想。
舞台は、奈良です。知っている場所がたくさん出てきます。
ロケをしていた時、観に行けなくて残念でした。
初回、奈良に女子高教師として赴任したばかりの主人公が、
遅刻してきた生徒に「駐鹿場が空いてなくて駅前に停めたら駐禁を取られた」と真顔で言われ、
思わず本気にしてしまいますが、遠方の人には奈良とはそういうイメージなのでしょう。
まあ、やたら鹿が商店街をうろうろしていたりする場面や、
奈良が舞台なのに誰ひとり関西弁を話さないなどは、
ドラマだからと目をつぶりましょう。
奈良は京都や鎌倉に較べて、同じ古都なのにどこか垢抜けなくて、
街の雰囲気もなんとなくもっちゃりしていますが、
だからといってドラマ全体ももっちゃりする必要はないんですよね。
『のだめ』では存分にコメディアンぶりを発揮していた玉木宏ですが、全然生かされていませんでした。
綾瀬はるかの雰囲気は奈良に良くあっていますが、
いつも抜きん出て見える佐々木蔵之助がなぜか映えていません。
結論として、「映画にすればよかったのに」です。
観続けるかどうかは、木曜夜の暇度にまかせます。
『1ポンドの福音』
高橋留美子の原作に触れたのは、漫画ではなくアニメでした。
例によってローカルで放送していたアニメ映画です。
『うる星やつら』や『らんま1/2』が大好きだったので、同じ作者だからと観たのですが、
いきなりボクシングのシーン、あれっと思いました。
それも、てんでダメダメなヘタレボクサー。しかもシスターに恋をする。
二作品に共通する現実離れした設定ではありませんでしたが、
しかしふたりの恋模様の行方に幼いながらもハラハラし、
さわやかなラストには感動してしまいました。
しかし実はその時点では、原作は未完であり、
長期中断していた連載が終了したのはつい最近だとか。
まだ完結編を読んでいないので、漫画喫茶に行ける日を楽しみに待っている状態です。
その最中始まったこのドラマ。
ダメダメボクサーに亀梨和也とは、
これまたボクシング以外でも充分に生きていけそうなイケメンが抜擢されたものですが、
意外にハマっていて、違和感ありませんでした。
シスター役の黒木メイサは、好きな女優さんです。顔が。
要潤もそうなんですが、どうやら私はこういう猫系統の顔が好きらしいです。
ただ、演技はダメですね・・・表情のせいもありますが、ちょっと可愛げないシスターです。
そんな若い主役ふたりを支えるのが、もたいまさこ・小林聡美という、
今やドラマ界の脇には欠かせない名女優ふたり。
しっかり締めるところ締めてくれるので安心です。
なにせ土曜の夜。たいていは次の日に仕事が待っていますから、
原作と違うとか、ボクサーたちがライト級の体型ではないとか、細かいことは言わずに、
ごろごろしながら気楽に楽しみたいもんです。