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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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昨日、ミュージックステーションに鬼束ちひろさんが出演していました。

残念ながら生放送では観られなかったのですが、

そのあと『僕らの音楽』があったので、そちらを観ました。

 

彼女が第一線で活動していた頃、深い闇を孕むあたたかい光のような楽曲を、

何度も聴いては涙を流しました。

それだけに活動停止はショックでした。

 

『流星群』。もっとも好きな曲のうちのひとつでしたが、

以前のようなすべてを包みこむやさしさは感じられず・・・。

歌い方がなんとも苦しそうで、

やはり2年以上のブランクはきついんだなあと感じました。

 

私は小林武史というプロデューサーの才能は評価しますが、どうも好きになれず、

鬼束ちひろ復帰のニュースを観た時、

「鬼束らしさがなくなってしまうんじゃないか!?」と不安になりました。

レミオロメンも、1st、2ndとだんだん小林色が強くなり、

3rdはモロ一色でしたから(それで好きになったんだけど・・・)。

 

でも、昨日の放送を観る限り、

今の彼女には必要な存在なのかもしれないと感じました。

『everyhome』は、葛藤や希求に満ち、

彼女の産みの苦しみがひしめいた究極の一曲です。

その楽曲を世に出せるまでに昇華させたのは、小林氏の力。

今の彼女に適したアレンジで、昔の曲も生まれ変わっていくでしょう。

 

いずれ、歌姫が歌を取り戻す日まで。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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