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ホント、いい歳こいて少女漫画ってのもどうかとは思いますけど・・・。
やめられないんですよね。これが。
高校生の時『BASARA』の出ていた分を一気読みし、続刊はまだかまだかと待ちわびて、最終巻には滂沱の涙。何回も何回も読み返しました。たまに逆から読み返したり(漫画ではよくやります、気づかなかった伏線に驚いたりします、歴史もこうして学ぶと面白い)。うかつにも実家に置いてきてしまいいつの間にか捨てられてしまいましたが・・・。
その作者・田村由美の新作。と、いってももう16巻まで出ていました。そろそろ終わりかしらと思って漫画喫茶に2日通って読み詰めましたが、ぜんっぜん終わっていなかった・・・。
舞台の全容はしばらく伏せられます。前作の主人公が男装して部隊を率い世界を救う少女だったのに対し、今回はいじめられ体質の気弱な女の子が主人公。言いたいことが言えない、うつむいてばかりで人の目を見て話せない、男の子にはじめてやさしくされて好意を持ってしまう。それでも少しずつ、登場するたびに成長を遂げている。ちょっと、共感できます。
もちろん更紗ばりのアクティブなダブルヒロインも存在します。もちろん強いといってもそこはまだ少女、時には心弱さも見せます。離れ離れになった恋人を想い、でも孤独につぶされそうになり身近にいる異性に心惹かれ、それでも甘えてはいけないと自制する・・・。わかります、わかるわけないんだけどよくわかります。
田村作品に共通しているのは「性善説」。根っからの悪人というのが登場しないのです。一見悪人でも、実は、という一面を必ず見せる。普通なら鼻につきそうですが、なぜか素直に全部受け入れてしまう。作者の主張や展開のバックボーンがしっかりしているからなのでしょう。
物語がどういう局面に向かうのか、まったく見当がつきません。ラストの予想もできません。恋人同士は結ばれるのか、想いが届く日は来るのか。それとも、まったく新しい関係が築き上げられてしまうのか。
ああ~、完結してから読めばよかったああ~。