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小・中学生の頃、女子の間で購読されている雑誌は、
『りぼん』派と『少(別)コミ』派に分かれていましたが、
私は大衆的『りぼん』でした。
人気漫画がたくさんあって、コミックスもたぶん100冊以上は持っていたと思います。
『ときめきトゥナイト』は何十回と読み返したし(第一部に限り)、
『ハンサムな彼女』で描かれる映画の世界に憧れを持ったし、
ジブリで映画化された『耳をすませば』は断然原作のほうが良質だったし、
似ているらしいマミリンも出ていた『天使なんかじゃない』には毎月胸を痛めたし、
『ちびまる子ちゃん』が社会現象になるなんて思いもよらなかったし、
『ルナティック雑技団』は、今からコミックスを集めたいくらいに笑えたし、
・・・
と、思い出を書いていけばキリがないわけです。
小花美穂氏は、好きな漫画家のひとりでした。
内容が割とシリアスで、訴えかけてくるものが多いのですが、
ところどころに笑いがさし挟まれているので、重くはありません。
『この手をはなさない』という作品では、主人公と恋人が一夜を共にするシーンがあるのですが、
これは(今はどうか知りませんが当時は)『りぼん』誌上ではまず描かれないものであり、
キスシーンで「キャー♪」となっていた純朴な田舎っ娘にはかなりの衝撃でしたね。
よく編集部が許可したなあと。
標題作は、『りぼん』を卒業してからの連載なので、内容をまったく知りませんでした。
最近、漫画喫茶で当時から活躍していた漫画家さんの『りぼん』作品を読み返していたので、
その一連として手にとったのですが・・・。
これがめっぽう面白い。
作品自体は13年も前に連載されていたものなので、時代は「チャイドル」ブーム。
テレビで人気を博す子役タレントの女の子が主人公です。
小学校の同級生の超問題児と衝突をくり返すうちに心を通わせ、
やがては恋人関係に発展するわけですが(これは少女漫画のお約束)、
その間に学級崩壊、複雑な親子関係、離婚、友人との不和など、
思春期の抱える問題を真正面から取り上げ、テーマはなかなかヘビーです。
笑えるところが多いので、救われていますが、
それにしても、主人公が心の病にかかる少女漫画なんて、見たことありません。
ラストには、不覚にも涙が出そうになりました。
うちの親はのび太の母のごとく漫画否定派でして、
「また漫画ばっかり読んで!」とよく怒られました。
でも私は活字ばかりの本と同じくらい、漫画から学ぶことはたくさんあると思っていたし、
今でも、当時漫画を読んで損はなかったと思っています。
でもやっぱり、自分の子が漫画ばかり読んでいたら、
「また漫画ばっかり読んで!」と怒ってしまうかもしれません・・・。