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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『THE 有頂天ホテル』

大晦日を舞台とした映画とあって、やはり年末に観なければいけないだろうと、

強行軍を押して、むりやり観ました。

あのあわただしい、ちょっとウキウキするような、

これからいいことばかり待っているような、

そんな年の瀬の浮かれた気分にはぴったりの映画です。

単純に、楽しい。

主役の役所広治はじめ、脇を固める戸田恵子、伊東四郎、生瀬勝久、

芸達者ばかりが揃った、豪華なキャスト。

テンポの良いストーリー。

もともと舞台用の芝居を映像化すると、舞台のシンプルさが拭いきれず、

どうも物足りなくなることが多いのですが、

これは舞台の三谷幸喜っぽさが強調されていて、良かったです。

(舞台は観たことがないのですが)

確か、カメラの長回しで効果を狙ったと聞きました。

松たか子だけが、主要キャラの中で演技力が乏しく、ちょっと浮いていたかなあ。

唐沢寿明や寺島進、オダギリジョーなどは、脇の中でも脇なのに、

さすがの存在感でした。

評価:★★★★☆


『ミッション:インポッシブル』

なぜ、今さらこの映画なのか!?

私の選定ではありませんが、

まあ話題作なんだから、観てもバチは当たらないだろうと思いつつ、

ゴロゴロしながら観ていたら、途中、眠くて倒れそうになりました。

退屈だったわけではないのですが。

10年も前の映画ですから、CGが多少ショボくても、仕方のないことだし、

ハードなアクションをこなした役者たちを褒めなくてはいけないところ。

でもトム以外のCIA、誰が誰か区別つかない間に、

次から次へと死んでいってしまった・・・。

ひとつ気づいたのは、今さらですが、

「トム・クルーズの顔がイヤだ」ということです。

正統派二枚目なのですよね。

でも、なんだか私の好みじゃないんだよなあ・・・。

評価:★★☆☆(2.8)
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