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こんな生活、いいなあ。うらやましいなあ。
そう思ってしまう時点で、これは一種の理想形ファンタジーなのでしょう。
実際、兄弟ふたりで暮らしていると聞いたらどうなのか。夜な夜な横浜ベイスターズのスコアをつけて勝ったら紙ふぶきを飛ばす兄弟ってどうなのか。30超えてジャンケングリコで商店街を行く兄弟ってどうなのか。蔵書や模型やゲームで満載の家はどうなのか。お酒がだめでコーヒー牛乳が好きってどうなのか。
しかし、なぜだか心地いい。カレーパーティーに誘われたら行ってみたいと思ってしまう。海でじゃれる30男を微笑ましいと眺めてしまう。荒れて帰ったら塩むすびを出してほしいと思ってしまう。
兄弟は日々の生活に感謝するように、いとおしむように生きている。
一見満ち足りているようであって、しかし欠けているものがある。それが、恋。なんとなく誰かを好きになってみたいと思う。好きになったような気がする。それでも他者との縁はほんのちょっとした偶然とすれ違いで結ばれたり結ばれなかったり。兄弟とは言葉を尽くさずに通じても、他者とはそうもうまくいかない。模型はうまく飛ばせても、女性の扱いには手をこまねく。そんな不器用な男ふたり。ちょっとした人生のひっかき傷をなめあって、また元どおりの日々を生きていく。
なにか大きな感銘を受けるわけではありませんが、たまにはこうして心を洗われるのもいいものです。
なんとなく、洗濯ものを丁寧にたたんでみたり。散らかった部屋を片づけてみたり。本を読んでみたり。日本茶を入れてみたり。それだけでも、観た価値がありました。
それにしても、沢尻エリカはかわいかったなあ・・・。
評価:★★★★☆(3.2)