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激突!
同じシチュエーションがずっと続くので、退屈で眠くなる。
監督/スティーヴン・スピルバーグ
出演/デニス・ウィーヴァー、キャリー・ロフティン、
エディ・ファイアストーン
(1971年・米)
主人公のデビッドは、貸した金を返してもらいに知り合いのところまで車を走らせている途中で、前方を走るタンクローリーを追い抜きました。これが事件の発端でした。何とそのタンクローリーは轟音をたててデビッドの車を抜きかえすと、再び前方をふさぐという嫌がらせをしてきます。腹の立ったデビッドは再び追い抜きますが、タンクローリーはしつこく追いかけてきます。
この映画は巷では非常に評判の良い昔のスピルバーグの作品なので、製作年度は古くても多少は期待していたのですが、いざ見てみたら「ふ~んこんなもんか。」と思ってがっくりしました。
現代の車社会ではいかにもありそうなことなのに、どうしてそこまで追いかけられ、命まで狙われないといかんのかといった不条理さや、タンクローリーの運転手の顔を映さないのでどんなヤツか分からないという不気味さが、何ともいえない恐怖感や緊張感を演出していて、最初は面白いんです。
ただ、同じシチュエーションが1時間半ずっと続くので、途中で飽きてきて眠くて眠くて仕方ないんですよ。デビッドもいつまでも追いかけられとらんと、いいかげん別の手を考えろと思いますね。逃げ方が甘すぎてイライラしてきます。
ラストも予想通りのオチですね。まあそこしか落としどころはないと思うんですが、まったく意外性もないし深みもないストーリーです。いったいこの映画はどこがそんなに評価されているんでしょう。良いところといえば演出とカメラワークぐらいですかね。しかしそれもこの映画が他の映画より飛び抜けて優れているとは思えないですし。
そりゃ35年も前の映画だし、予算や製作日数も考えると当時としては驚きのクオリティかもしれないですよ。しかし今は他にもっと面白い映画がたくさんあるじゃないですか。例えば最近のスピルバーグの映画では僕は「マイノリティ・リポート」が一番好きなんですが、予算や製作年度をまったく考慮しないで見比べると断然「マイノリティ・リポート」の方が面白いですよ。
点数は★1です。今となっては、「スピルバーグは昔の方がずっと良かった。」と誰かに語りたい人だけが見るべき映画ですね。
ただ、車のチョイスだけは良かった。どっか頼りない感じがする主人公の赤のセダンも、まるで生きている怪物のように見える黒いタンクローリーも。
<激突! 解説>
ごく普通の男が車で走行中ただ追い越したことだけをきっかけに、殺意に満ちた見知らぬ大型タンク・ローリーに追いかけ回されるさまをスリリングに描いたサスペンス。