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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『ターミネーター』

SFアクションは苦手です。未来兵器のドカーンズキューンバリバリバリ、などの大音量が苦手なのです。

だから、有名なこの映画にも興味ありませんでした。

リストに入れたのはツレで、最初は観ないつもりだったのですが、

暇だったしまあいっか、とお茶とお菓子を準備して観劇。

感想はまあまあです。

もっと暴力的なイメージがあったのですが、後味悪いものではなかったですし。

ただ、中学生くらいが楽しむ映画ですね・・・。

オチはSFにはよくある手法で、すぐにわかっちゃいました。

ちなみにUSJのアトラクションと話が違うなと思ったのですが、あれは2が元ネタだったのですね。

評価:★★★☆☆

 

『ライフ・イズ・ビューティフル』

この映画に出会えたことが、幸せです。

なんでもっと早くに観ておかなかったのだろう。

導入部も中間部も、中だるみする場所がいっさいなく、

ラストにはティッシュの箱を手放せませんでした。

この映画のすばらしいところは、家族愛というテーマにぶれがないことです。

戦争を描くと善悪がはっきり分かれてしまい、重くなったり観ているのがつらくなったりするのですが、

(ナチスドイツでいえば『シンドラーのリスト』のような)

これは一貫して主人公の目線で語られ、そこには道徳も正義も超えた愛しかありません。

結局、銃剣も戦車もそれには勝てないのだと思います。

この作品を反戦映画と位置づけるのは、監督の本意ではないかもしれませんが、

ただ残酷で悲しい「事実」をつきつけるよりも、この映画の登場人物のように、

あの時代を生き抜いた命、それを守り抜いた命が、きっとどこかで存在していた、

愛のすばらしさを訴える立派な作品だと思います。

評価:★★★★★

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