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・・・結局、原稿用紙100枚ほどになったでしょうか。メールで提出し、無事ノルマ終了。
それから数ヶ月経ったある日。私は重大なことに気づきました。
(原稿料をもらっていない・・・)
その時点で、教授の姿は大学内にありません。
ほかの大学からの出張講師で、今年はうちでの授業がなかったのです。
出版はちゃんと済んでいるのかと、新聞の新刊紹介の欄を逐一チェックするも、
いっこうに井泉水の名は見つからず。
まわりからは「騙されたんとちゃう?」と言われ、ボーゼンとなったものの、
原稿料はたったの2000円。
部活も忙しくなっており、たかだか2000円を督促するのもどうかと思案しているうち、
日々が経過していきました。
教授から手紙をもらったのは、本人もすっかり忘れていた、1年後のことです。
謝罪の言葉から始まったその文面には、
原稿料は出版社から支払われているとばかり思っていたこと、
だが出版の話自体が保留になってしまったため、支払いが行えなくなったこと、
などが書かれていました。
「なんじゃそりゃ! 私の1ヶ月の苦労はなんだったんだよ! 1日バイトでもあの3倍は稼げるんだぞ!」
・・・なんてことは言いませんでした。
それなりに楽しい作業でしたし、
かの荻原井泉水の日記をタダ読みできたわけですから(←誰も羨まないだろう・・・)。
で、あれから8年経つものの、いまだ刊行された気配はありません。
先生、私は本当に無駄働きだったんですね・・・?