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道端ではツツジが色あざやか。
春の匂いとともに、実家の門の前で咲いていた花を思い出します。
先月のことですが、
近所に住んでいたお兄ちゃんが亡くなりました。
身重の奥さんを残し、みずから命を絶ちました。
幼い頃はよく遊んでもらったけれど、
歳が離れていることもあってさほど交流はなく、
ご近所なのに顔を合わせることもなく10年以上が過ぎていたのですが、
5、6年前、買い物に行ったお店で店員さんに突然声をかけられて、
それがお兄ちゃんでした。
1時間以上も物色していたところをずっと見られていたのかと思うと恥ずかしく、
でもそれ以上に、憶えていてくれてうれしかったのを思い出し、
しらせを受けてわけもわからずに泣きました。
ひっそりと送らざるを得なかったご家族のお気持ちに、
胸が痛みます。
花の季節は過ぎていきます。
色あせ失われていくものが、この世にはなんと多いことか。
手からこぼれ落ちていくいろんなものを数えながら、
それでも振り返らずに、私は生きていかねばなりません。
何のために?
楽しいこと、美しいもの、
毎日少しずつ満たされているはずが、
どこかに穴が開いていて、
目を瞑っていただけなのかもしれません。
強くなりたい。生きていきたい。