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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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と書いて、自殺。

 

この間、ショックなことを聞きました。

亡くなったジョリー先生は、自殺だったそうです。

 

先生に特別な思い入れがあったわけではないし、

忌み嫌っていた教師という職業の人にしかすぎなかったのに、

自殺と聞いては、心穏やかではいられませんでした。

 

私は、自殺否定論者ではないので、自殺が逃避だとか、愚かなことだとは思いません。

人間の苦しみなんて、他人のものさしでははかれませんから。

きっと、先生も我々には想像がつかないくらいの苦痛を抱えていて、

それが自殺という結論へ彼を導いたのでしょう。

その選択を間違いだと決めつけるような人間は、そっちが間違っていると思うけど、

でも、長い人生の間のほんの一瞬交わっただけの遠い存在であった私たちにすら、

重くのしかかるやるせない思いを抱えさせてしまうのは、

やはりそれが自殺の《罪》であるのでしょうか。

 

でも、その罰を受けるべき命はもう存在しません。

残された《罪》は、人々の心に澱となって残るだけ。

 

少なくとも、誰かと交わり生きてきたのならば、

遍く人々に受け容れられる自殺はありえないのだと、知りました。

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