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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『救命病棟24時』
進藤先生のいない救命なんて、救命じゃないッ!
と言いたくなるかと思いましたが、救命のスピード感は健在でした。
ただ、スピード感はあるものの、何かが足りない。進藤先生ではありません。小島先生の苦悩は伝わるし、夏目先生は魅力的なキャラクターの雰囲気プンプン、本庄先生のツンデレ的存在感、広瀬先生はじめ若者たちも盛り上げてくれそうな予感です。では、何が不満なのか。
まず最近のドラマにありがちな、安易な芸人起用。宮迫や原田泰造のように、まれに芸人であることを忘れてしまいそうになるほどの演技力の持ち主は確かにいますが、アンジャッシュ児島にはその技量を感じません。またゲスト的にチョイ役で毎回誰かしら持ってこられるのも、気が散ってしまいます。
やはりパート2がピークだったかなあ。災害を扱った3作目でちょっと萎えてしまったのもあると思います。

『激流~私を憶えていますか?~』
友人を亡くした過去を持つかつての同級生が、謎のメールに導かれて再び集まって始まる物語。
ぐいっと興味を引き寄せる導入、テンポよくストーリーが進み、次週が気になる展開から目が離せません。原作も良品なのでしょうが、主メンバーから脇まで演技力ある俳優をそろえ、CMなしのドラマを集中力切らせず見せる脚本の力も感じます。
ただどーしても気になるのが田中麗奈のメイク・・・わざと? わざとならいいのですが?

『Woman』
放送時間帯とキャスティングから『Mother』を彷彿とさせますが、それと同じくらいの息苦しさとあふれる涙をこらえられません。
次から次へと視聴者へつきつけられる厳しい現実。もちろん、「現実」にはありえない部分も多くあるでしょう。しかし想像をこえる「現実」が毎日のようにニュースで垂れ流されているのもまた事実。
親と、子。生を享けてから永遠に続く関係ゆえに手触りなく、それでも愛というひとつのかたちを求めあう。命を胎内にはぐくむ女だからといって、その愛を与えうるとは限らない。まるで砂の城のように、作っては流され作っては崩され。それは二本の手ではきっと足りない。
この脚本家は胸の奥によどむ澱から感情のかけらを探り当て、言葉に組み立て眼前に突きつけてきます。
痛みに胸をおさえながらの鑑賞が続くことでしょう。

『Oh,My Dad!!』
織田裕二初の父親役、ということですが、似たようなビンボー生活は『お金がない!』を思い出します。あれは幼い弟を養う兄貴役でしたが、そうか、歳を取るわけだ・・・。
こちらは妻に逃げられ、仕事も家もなく、慣れない育児と求職活動に悪戦苦闘する父親と子どものハートフルコメディのようですが、上作品と較べると少し見劣りするような。脚本と演出の問題でしょうか。

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さや
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自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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