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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『鴨、京都へ行く~老舗旅館の女将日記~』
展開はオーソドックスでしたが、変に色恋沙汰をからめず限られた登場人物でさっぱりとドタバタ劇を描いたところに好感が持てました。ラストの履歴書には少し泣き笑いしてしまったり。スピンオフも見てみたいです。

『家族ゲーム』
いろいろと衝撃的な場面が続いて、画面から目が離せないドラマでした。櫻井くんのドラマはあまり観たことがなく、のほほんとしたお坊ちゃんのイメージしかなかったのですが、こんなに冷たい狂気の目ができるのかと、少し見直してしまいました。沼田家の人びとをはじめ、子役に至るまで芸達者で、とくに真田宗多役の子が秀逸でした。山小屋での痛切な訴えには涙をもよおしました。彼は『八重の桜』でも二本松少年隊の隊士を演じていて、泣かされました。すごい子役が出てきたもんだ。

『雲の階段』
逮捕されるまでがあまりにスリリングだったので、最終回はまるで後日談のように失速してしまったでしょうか。少しもったいなかったですね。南国風景のラストは『青い鳥』のようでした。今際のきわに見た夢なのでしょうけれども。

『ダブルス~二人の刑事』
シャワーシーンはもはやネタと化していましたが、結局、ふたりの間にはいったい何があったのか・・・。あえて隠したのは、続編もアリと思わせるためでしょうか。

『潜入探偵トカゲ』
潜入捜査は毎週それなりに楽しめましたが、クモをめぐるあれこれのくだりでは緊迫感が欠けていました。全体的に脚本と演出がイマイチだなあと感じていましたが、最後に失速したのもそれが原因かも。

『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』
『トカゲ』とはまた違った非現実な設定でしたが、「ないよなあ~」と思いつつもそれなりにおもしろかったです。俳優陣が個性的で、ありえない泥棒集団すら「ありかも」と思わせる力強さがありました。そうか、組合長が商工会長を・・・。

『空飛ぶ広報室』
切ないラブストーリーを観るのはひさしぶりだったかも。空井とリカの不器用な生きざまを、キュンキュンしながら追っていました。舞台が2011年の前だったことは最終回の手前まで気づきませんでした。震災をめぐるくだりは、作り手が心をこめて描き出しているのが伝わってくる丁寧さでした。しかしここでサンドウィッチマン富澤。本人も被災し過酷な現実を目のあたりにしたうえでのセリフと涙には心迫るものがありましたが、やっぱりあの芝居がかった口調がコントを想起させるのですよね・・・。

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さや
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自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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