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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『生まれる。』

養子やらシングルマザーやらダウン症やら白血病やらいじめやら、いろいろな要素を盛り込んだ割には、愛子のキャラがうまく緩和してくれてそれほど重たくならずに済んだように思います。重たくしない必要はないようにも感じますが・・・。

あと豆知識もたくさんでした。知っていることも知らないことも、勉強になりました。とくに陣痛から出産まで、ドラマでは尺の関係であっさりカットされることが多いだけに、おにぎり食べている愛子さんはユニークでした。

太一の父親役の役者さん、名前に憶えがないのにどこかで見たような気がずっとしていたのですが、キャラメルボックス『容疑者Xの献身』の草薙役と判明しました。イメージがまったく違う! 渋いです。

「生まれる」ことを大前提とし、テーマを徹底していたのでブレがなく、ラストまでスッと鑑賞することができました。

しかし、お笑い芸人を多用するのはどうかと思いますね・・・。アンジャッシュの小嶋なんか、出てくるたびにシリアスなシーンにもかかわらず笑ってしまいそうでした。最後の大島もナシです。想像妊娠の役なんていいの? とよけいな気を遣ってしまいます。

 

『JIN -仁-』

タイムスリップのトリックを考えていくと、ワケがわからなくなりそうなので、おいといて・・・。

原作も最後まで読みましたが、別物とみてよさそうです。

ドラマはとにかく切なくて、これはこれで最高のラストだったと思います。仁の苦悩、咲の思い、恭太郎の葛藤、野風の決意、栄の涙。医師たちの情熱。歴史のもとでは矮小なひとりひとりの人間の、しかしその与えられた日々を精一杯に疾駆する命の輝きの一片が、万華鏡のように鮮やかに複合して描かれていました。続編となると急に色あせてしまう名作ドラマが少なくない中、こちらは第1部の迫力をラストまで失うことはありませんでした。

ちょっと東のキャラクターが薄かったのは残念でした。あっさり切腹しちゃったし・・・。恭太郎の小出恵介は悩める坊ちゃんぶりが第1部よりぐんと良くなりました。こういう役が似合いますね~『この世界の片隅に』の周作も楽しみです。

それにしても気になるのが、提供のナレーション。今井雅之さんの声に聞こえたのですが・・・。

あと、やはり買ってしまいました。

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おいしかったです。何個でもいけそうです♪

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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