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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『月の恋人 ~Moon Lovers~』

さて、なんだかんだで最終回まで観てしまったわけだが。

なんだかな~。

「とりあえず、今までとはちょっと違うキムタクドラマを作ってみました」。

でもあんまり違っていなかったような。キムタクはやはりキムタクでしたな。

シュウメイ、「復讐する」とか言いながら結局好きになるんでしょ、と思いながら観ていたら、なんの描写もなく(あったのかもしれないが)好き同士になっていました。

柚月、タカビーお嬢様風だけど、本当は純粋でいい子なんでしょ、と思いながら観ていたら、いつの間にやらいい子扱いされていました。

真絵美の告白もとってつけた感まるだしだしさー。あれじゃあシュウメイが帰っちゃったから、真絵美で手を打っとこか、って感じじゃん・・・。

というわけで、あまり収穫のないドラマでした。あとちゃんと開始は他のドラマと合わせたほうがいいと思うのですけどね。変にもったいつけるから、脱力感が増すし。

 

『龍馬伝』(第2部)

武市の切腹シーンは、『新選組!』の山南敬助(堺雅人)以来の名場面になるに違いない! と気合を入れてのぞみました。そして、やはり胸打たれる最期でした。

最初はイメージと違う・・・とガッカリしていたけれど、大森南朋なりの武市像を見事に作り上げましたね。愛妻との別れの場面も、龍馬と弥太郎に未来を託すところも、すべてが印象的です。

イケメン以蔵も佐藤健の熱演あって、学なく愚かなれども忠義厚い人斬りの悲哀を感じました。

まだ一介の浪人でしかない龍馬。これからいかにして彼が歴史の中心に立ち日本を動かしていくのか。怒濤の人生のラスト数年、楽しみです。

饅頭屋をはじめ、悲しい別れがまだこれからも続くのかと思うと、少し複雑ですが・・・。

高杉晋作演じる伊勢谷友介が遺された写真を彷彿とさせる容姿でびっくりです。まさに適役。

ちょっと笑顔を見せるようになったお龍ちゃん。歴史は龍馬を捨て置けず、新婚生活は長くはなかったけれど、ちゃんと愛をはぐくむような場面をたくさん入れて欲しいですね。

中岡慎太郎はまだかいな~。

 

『必殺仕事人2010』

オープニングの「中村主水に捧ぐ」で、涙。

菊の絵を残し、西へ旅立った主水・・・主水の口上を述べる小五郎、最後のひとこと。切ない演出が心にくい。

主水がいなくなったことで、『必殺』は完全に新たなステージへ入ったことになりますね。主人公のヒガシをはじめ、みんな若い(いや、藤田まことがはじめて主水をやった時と年齢は変わらないはずなのだが)から、視点に人生の酸いも甘いもかみわけたような渋みはなく、より視聴者の共感を得られるような作りになっています。もちろん、それはそれで良いと思います。

カルタの力が今後絡んでくるのかどうかも気になりますので、とりあえず連ドラで希望。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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