忍者ブログ
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『逃げる女』
NHKの土10が原作ものでないオリジナルドラマを放送するのは久しぶりのような気もします。鎌田敏夫の描く複雑な精神世界が、海沿いの決して美しく撮られていない町の風景と役者たちの微かな表情の動きの中に溶け込み、セリフの少ない画面に見入ってしまいます。
主人公は無実の罪で8年間服役し、ようやく冤罪が認められて出所してきたばかりの梨江子。信じていた友人の裏切りに苦しみながら刑務所の生活に耐え、罪は晴れたものの世間の偏見にさらされ、逃れられない過去の呪縛にもがいています。怒りなのか憎悪なのか、それともただ真実をあきらかにしたいという切実な思いなのか、あらゆる感情がないまぜとなった梨江子の瞳の鈍い光はあまりにも悲しく、彼女を取り巻く人びとのさまざまな思いも、手持ちカメラの演出が控えめであればあるほど強く伝わってきます。
一方、梨江子につきまとう出自不明の美緒はどうやら複数の男を銃殺しています。狂気をもまとう彼女の目的は何なのか。出産後とは思えない仲里依紗のスタイルはさすがですが、いっちゃってる演技も変わらず、巧みです。
梨江子を冤罪に追いつめた後悔の念から彼女のこれからを支えようとする遠藤憲一(刑事エンケン&水野美紀は『家族狩り』を思い出す)、いわくありげな加藤雅也など、脇を固める面々も含め、あいかわらずクオリティの高いNHKドラマ。じっくりとかみしめて鑑賞していきたいと思います。

『ちかえもん』
松尾スズキ演じる情けない中年作家・近松門左衛門、奇妙な不孝糖売り・万次らがくり広げる、何ともシュールで斬新な時代劇。毎週ちかえもんが独唱する選曲や説明がわりのシュールな劇画も見どころのひとつ。ところどころ現代語をさしはさむ脚本も、一歩間違えれば漫画チックになりそうなところを、大阪を書かせればピカイチの藤本有紀がいい塩梅でまとめてくれています。大河では違和感ですが木曜時代劇ならオッケー。
かの『曽根崎心中』の完成秘話、とありますが、イモリの黒焼きのおかげ? で恋に堕ちたあほぼん徳兵衛と遊女お初の今後は、いったいどうなっていくのか。討ち入り寸前で鼻緒がどうの行灯がどうの、とモメ始める四十七士の話しか書けない今のちかえもんが、あの元禄の大ヒット作品をいかにして書き上げるのか、予想もつかない展開に期待が持てます。
NHKは大河と朝ドラしか話題にのぼりませんが、この作品もなかなか秀作です。それにしても、『あさが来た』から始まって、大坂の陣も描かれる『真田丸』、そしてこの『ちかえもん』と、今年のNHKはなかなか大阪づいていますね。

『お義父さんと呼ばせて』
遠藤憲一&渡部篤郎のW主演のホームコメディ、と聞けば見ずにはいられない。
美蘭がたもっちゃんについて家族に嘘を並べ立てていたのは、彼女の性格設定を考えると少しウーン…でしたが、ふたりのカップルぶりがかわいらしいですし、きちんと義理親に筋を通そうとするたもっちゃんの態度も潔かったです(一話)。二話でいきなりワインに酔って本音をブチまけてしまいましたが…そもそも波乱しか待ち受けていないであろうこのふたりの行く先、いったいどうなるのでしょう。
自分は完璧だと信じている紀一郎ですが、妻はドレッサーの引き出しに離婚届をひそめています。彼がそれに気づくのはいつの日か。父親と同い年の義弟・義兄を持つことになる美蘭の兄妹もまだまだストーリーにからんできそう。イケイケおじいちゃんの品川徹も、今までのイメージを覆す配役です。そういえば、兄役の俳優をどこかで見たことがあるなあと思っていたら、映画『沈まぬ太陽』で、遺体安置所に並べられた父親の棺を前に父の遺した家族あてのメモをノーカットで読み上げた高校生役の人でした。あの場面は印象的だったなあ。
それにしてもまたエンケンの裸踊りを見ることになろうとは…(『お父さんは二度死ぬ』)。『逃げる女』での渋い刑事役とこのドラマでの三枚目役、一週間で二度おいしいエンケン。好きだなあ。


PR
今年こそ壁掛けカレンダーを買おう…と思いつつ、気がつけば年が明けて早やひと月が経過しようとしていました。

どうしよう…。

そうだ、ずっと前から欲しかった岩合光昭の野良猫シリーズ『のら』にしよう♪

検索検索…。

品切れ。品切れ。入荷まで◯週間。

(|| ゜Д゜)

やはり大人気の写真家さん。さすがに遅かったか!

がっくりして、別のカレンダー(卓上)をネットで購入。

数日後、『真田太平記』を買いに本屋へ出かけた時のこと。
店を出ようとして、ふと棚の片隅に追いやられたカレンダーの束が目につきました。
壁掛けに未練があったので、なにかかわいいやつ残ってないかなあ…、とあさっていたら。



あった!!!(≧▽≦)

先ほどあとにしたばかりのレジへ走りました。

ネットショップ全盛期の昨今、ついつい歩くことをなまけて買い物はお部屋で済ましがちですが、いやー、こういうこともあるもんです。街から姿を消しつつある本屋さん、たまにはドアをくぐってみなければ。図書カードも使えるし。

さて、同日、郵便屋さんからはこんなものも届きました。



そう、『のら』が買えないと思って代わりに購入した卓上カレンダー。

やはり写真がちっちゃすぎました。獅子夫に遠慮して卓上にしましたが、壁かけタイプでもよかったかな。
『のら』は野良猫の目が怖い! と購入したその日(1月末)から2月へとめくられてしまったので…。

それが野良猫の良さなのに…。

めっきりブログに書くことも減りましたが、相撲は毎場所見ています。

ただ、長らく続くモンゴル時代。白鵬の強さは圧倒的で日馬富士も鶴竜も優勝はするが、最強横綱と並び立つには今ひとつ。強引に誕生させた日本人大関は完全に協会の勇み足。やっぱり優勝争いも横綱候補もモンゴル勢。たまに有望株の若手力士が出てきても、過度の期待をかけすぎるのか営業疲れか成績は伸びず、日本人力士の躍進を願うファンにとって強すぎる白鵬はけむたがられるようになり、しまいには仕切りで相手力士へのコールが沸き起こる始末、これでは白鵬がいじけても無理はなし。
スージョだなんだと騒いではみても、相撲人気の頭打ちは一目瞭然。
結局は遠藤のようなホープが活躍し、嘉風らベテラン勢が場所を盛り上げ、千秋楽には白鵬を倒して稀勢の里が優勝しないと、ファンは心から喜べないというわけです。

ところが協会がアゲアゲに持ち上げた遠藤は怪我に泣かされ、嘉風や安美錦は土俵の盛り上げにひと役買ってはいるものの、上位で優勝争いにからむには年齢もあって厳しく、稀勢の里はもう語るべくもない。
そんな相撲界、いつの間にやら日本出身力士の優勝から10年も経ってしまいました。
10年前賜杯を掲げたのは、もうすっかり玉ノ井親方の名が板についた栃東。そうかもうあれから10年か…。
10年の間に、相撲界も八百長やら野球賭博やら、技量審査場所やらいろいろありました。そのいろいろを全部背負ってきたのが白鵬ひとりであるのも、また事実。何かと朝青龍と比較されては必要以上に横綱の風格を求められ、はかりしれない重圧を長らくひとり横綱として受け止めてきました。白鵬も横綱である前に人間ですから、いいかげんお疲れなのかもしれません。日馬富士や鶴竜、さらには照ノ富士が、白鵬の重荷を分け合う存在でなければなりませんし、それが稀勢の里であれば、相撲界にとってもファンにとっても、なお喜ばしいことだったのです。

「稀勢の里稀勢の里」と、琴奨菊や豪栄道をさしおいてその名前ばかり出すのは、相撲ファンなら誰であっても次の横綱は彼であると信じ、相撲界の未来のためにそうなるべきだと思っているからです。そして稀勢の里にはその素質があるはずなのです。
しかしもう過去形にしても良いのかもしれません。毎場所のように期待しては早々に裏切られてきました。そして2016年、最初の場所も、案の定初日から裏切られました。
白鵬以外の横綱も早々に星を落とし、なんだよ今場所も白鵬かよ…とついつい肩を落としてしまいそうになる相撲ファンを救ったのは、なんと長らく場所の展望にその名を見ることはなかった琴奨菊でした。
大関に昇進した当初は代名詞のガブり寄りで一世を風靡したものの、その後は相次ぐ怪我に見舞われ勝ち越しがやっとの状態、引退も近いのではないかとささやかれていました。それがどうしたことか、全盛期の頃のガブりが戻っているではありませんか。まさかの大穴登場で、日に日に期待の高まる国技館、あの白鵬すらガブった際にはついに待ちわびた賜杯が! と色めきたったものの、その2日後、優勝争いに追随する豊ノ島に敗れ、ああ琴奨菊のメンタルではズルズルいきかねない、これではやはり白鵬…とまたまた不安が首をもたげたファンも少なくなかったに違いありません。しかし今場所の琴奨菊はひと味もふた味も違いました。それが場所後に控えた披露宴のおかげなのか、昨年からついた新しいコーチのおかげなのかはわかりませんが、翌日相性の悪い栃煌山にも勝ち、負け越しの決まっている豪栄道もちぎって投げ捨て、初の賜杯をものにしました。

14日目の結び、まだ優勝の可能性を残していた白鵬が思いがけなく星を落としたこともまた、琴奨菊の後押しとなりました。相手は白鵬がとりわけライバル意識を燃やす稀勢の里。あきらかに立ち合いの失敗でしたが、横綱らしからぬ土俵でした。翌日も覇気を欠いた白鵬の成績は結局日馬富士や豊ノ島と並ぶ12勝3敗。まあ、たまにはこのような場所があっても仕方ないでしょう。さまざまな記録を打ち立てた2015年は白鵬にとって大横綱の名を名実ともに我がものとした年であったとともに、今の相撲界にとっての自分の存在を見つめなおす年にもなったと思います。
白鵬の功績は素晴らしいものですが、相撲という競技があまりにも日本人のアイデンティティと直結しているがために、白鵬は活躍と反比例するファンの心離れと矛盾をはらむ批判を一身に受け続けている現状です。若・貴・曙時代のように、外国出身力士と日本出身力士、両雄並び立って角界を盛り上げていく構図でなければ、相撲人気は復活しないでしょう。日本出身力士がヒーローであればあるほど、ヒール役に立たされる外国人力士の存在感は増していき、人気も上がっていくのです。曙がそうであったように。
だからこそ、来場所以降も琴奨菊には綱取りめざしてこの勢いを持続してもらいたいですし、千秋楽、目の前で自分が期待されていたはずの日本出身力士の優勝を見せつけられた稀勢の里のブチ切れたような取り組みには彼の内々に秘めた闘志を感じましたし(いつもそれをやれ、とも言いたい)、いいかげん大関らしい相撲を見せてほしい豪栄道、横綱候補・照ノ富士の復活や、三横綱の奮起にも期待したいと思います。

それにしても、「日本出身力士」という言い方。これは旭天鵬が優勝した際、すでに日本国籍を取得していたため、彼は「日本人」として賜杯を抱いていたことによります。日本人の活躍、日本人の優勝、とさんざ騒いでおきながら、琴奨菊の優勝には「日本出身」と表記を変える、そんな報道に当の大島親方はどう感じているのか気になっていたのですが、スポーツ紙の取材には親方らしいあっけらかんとした感想を述べていました。国籍のこだわりよりも相撲界の未来を考えて琴奨菊の優勝を讃えるコメントに、心があたたかくなりました。これこそが、相撲界のあるべき姿、協会もファンも見習うべき理想像ではないでしょうか。






獅子夫編

新人、新外国人はプロのスカウトでも目利きを間違えますし、誰も実力は分からないのでまったく考慮しません。だから順位予想自体がナンセンスなんですよ。特に混戦のセリーグなんぞはこいつらの働きで順位が決まりますから。


《セ・リーグ》
(総括)
僕は去年はセリーグの交流戦勝ち越しを予想してました。普段セリーグの試合なんかほとんど見ないんですが、パリーグはメジャーなどへの人材の流出が激しいので、いいかげんセリーグが勝ち越すだろうと。しかし実際交流戦が始まって試合を見ると、セリーグに強いチームは一つもないことが分かりました。特に打線ですね。阿部、長野、森野、和田、バレンティン、マートン、ゴメスなど強打者と思っていた面々は劣化もしくは怪我でいませんでしたし、活きのいい若手打者はまったくいませんでした。まあ、今年も混戦でしょう。

1位 巨人
消去法です。クルーズごときを大金で引き抜いていることからも落ち目ぶりはわかります。しかしさすが腐っても巨人、層はそれなりに厚いので、例えば阿部と長野が怪我しても内野なら中井や寺内や村田さん、外野なら大田や橋本や吉川などの中途半端な選手はたくさんいますから、そんなに強さは変わらないでしょう。坂本が怪我したら終了ですが。投手も菅野、マイコラス、ポレダの先発3人はいいですし、こちらも田口や小山や宮国など2線級の先発候補はたくさんいます。抑えの澤村さえ元気ならそれなりにやれるでしょう。低いレベルで安定感はあるので、消去法で1位にするには最適なチームです。

2位 広島
去年セリーグで優勝すると思ってました。まさか緒方があそこまで無能だとは思いもよりませんでした。僕は今でも普通の監督なら去年は優勝できたと思っています。打線は線になっておらずエルドレッドのホームラン頼みですし、投手起用もむちゃくちゃでした。ただ、マエケンの抜けた穴と、緒方の進歩+ルナ加入+中崎の成長を天秤にかけると、そこまでのマイナスはないかなと。マイナスなのは間違いないですが。

3位 DeNA
このチームをAクラスに予想するのはファン以外では僕ぐらいでしょうが、セリーグの中では去年と比べた時巨人の次にマイナスが少ないチームだと思います。去年は投手陣がクソなので弱かったのは間違いないんですが、井納、山口、三嶋なんかは能力から考えていくらなんでも去年は悪すぎです。抑えも去年の山崎は出来過ぎだとしても、三上は後半戦良かったですし。打線も梶谷はヤクルトのT山田よりポテンシャルは高いと思うんですがね。関根、乙坂、宮崎など楽しみな、まあそこまで楽しみでもないですが、若手もいます。選手個々の能力を合算したらヤクルトより上だろと思うのですが。

4位 ヤクルト
巨人と違って選手層はペラペラです。さらに今年はバーネットが抜け、何気にロマンも抜け、唯一僕が評価してたブルペンがかなり劣化します。新加入の坂口と鵜久森はパリーグ出身なので僕はよく知ってますが、こいつらが3割や20本(神宮補正含む)打つことはありません。バレンティンもかつての力はないでしょう。ただ、去年もそんなに強くはないだろと思ってたチームです。日本シリーズで不沈艦ソフトバンクに4つ勝つイメージがまったく浮かびませんでした。よくこんな戦力で優勝できたなと感心します。よっぽどチームにまとまりがあるのでしょう。なので、結束力で4位ぐらいにはなるかなと。

5位 中日
このチームは陰気なイメージがありますね。テレビで在籍選手もはっきり言ってましたし。僕がプロ注目のドラフト候補だとして、一番行きたくないチームです。原因は誰でもわかりますが、ベンチにいない権力者がベンチに影響を及ぼしすぎているので、ベンチに一体感が生まれないからですね。楽天三木谷のFAXみたいなもんで、こういうチームは間違いなく上にはいきません。かといっていい選手が揃っているわけでもないですし。プラス材料といえば、福谷は去年よりはマシだろう程度ですね。

6位 阪神
去年と比べてセリーグで一番戦力が低下したチームだと思います。投打の軸のマートン、オスンファン、メッセンジャー専属捕手の藤井が抜けるというのはどう考えてもキツいです。攻守の軸である福留の年齢も気にかかります。もう今年は若手と心中するしかないでしょう。金本監督もそんなこと言ってますし。ただ、このチームに大谷や柳田のような選手はいません。去年一生懸命起用してた江越は、パリーグでいえばハムの岡大海よりポテンシャルは下でしょう。それに、僕は和田監督は采配は上手だと思いますし。

《パ・リーグ》

(総括)
本当にパリーグはつまらないです。セリーグのようににみんなで38度ぐらいのぬるま湯で浸かっているリーグではありません。セリーグのチームはいい選手はメジャーに行っていまったし、いい若手も少ないし、ベテランは劣化するし、去年よりさらにお湯は冷めていると思うのですが、みんな動かずに肩寄せ合って温めあって、結果混戦になるチームです。パリーグは熱湯を足してくるチームが1チームいるので、他のチームは頑張って熱さに耐えねばなりません。熱さに負けて湯船から出ると風邪を引いて(=13連敗)シーズン終了です。たぶん西武は40度ぐらいのお湯なら耐えれるはずなので、セリーグに移籍したいのですが。

1位 ソフトバンク
イデホが抜けたとしてもカニザレスも長谷川もいます。福田や上林なども若手は西武ならもっと使ってあげれるのにと思います。投手を見ても、このチームは敗戦処理でよそのチームなら勝ちパターンの投手が出てきます。柳瀬、二保、飯田、いや東浜ですら西武なら勝ちパターンの投手です。先発でもスタンは抜けましたが千賀がいます。インチキのような選手層です。チームが中日のような雰囲気になればまだスキもありますが、このチームには王会長という精神的支柱がいて、この人は現場に介入しませんしね。どう考えてもお手上げです。

2位 日本ハム
投手の層はそこまで厚くないので、ソフトバンクのような絶対的な強さはありません。去年もCSでロッテに負けてますしね。ただ、現有戦力が若いので伸びしろこそあれ劣化は少なさそうですし、西川、浅間、岡など化けたら一流選手になりそうな不気味な若手も非常に多いです。江越に期待している金本に少しは分けてあげろよと思います。あと、大谷はプレミア12の投球をされたらこれはもうお手上げです。お手上げレベルの投手はソフトバンクのハンデンバーグとこの投手ぐらいですので、やはり2位は堅いでしょうね。

3位 楽天
パ・リーグは1位、2位はこの順番で堅いと思いますが、3位以下は差がないと思います。そのなかでも大穴のこの球団を3位します。ただ、投手陣は将来性も含めればそこまで悪くないと思います。打撃陣は間違いなくリーグ最低ですが、去年は銀次や嶋などケガ人が多く、岡嶋、桝田、西田、島内あたりも年齢的な劣化はないはずなのに考えられないぐらいダメだったです。外人も失敗しましたしね。去年が考えられないぐらいの底だとすれば、今江も入る今年は少なくとも去年よりはマシなはずですし、3位から6位は去年もそこまで差はありませんでしたので。

4位 ロッテ
ロッテは監督が一番まともそうですね。実力は同じぐらいだとすれば、監督の差で数勝拾えるのは大きいです。ただ、ただでさえ外野手と捕手以外は選手層が薄いのに、今江、クルーズが抜けたのは痛いです。しかしこの2人はプレーに華はありますが四球をとにかく選ばないので、新外人、中村、高濱あたりでごまかしていけば、去年とそこまで変わらないのではないかと。投手はスタンが入りましたが、涌井が去年出来過ぎな気もしますので、プラマイゼロぐらいですね。そうすると野手のマイナスで少し順位が下がるとしてこのぐらいで落ち着きそうです。

5位 西武
なにげに先発投手はローテ全員で比較すればソフトバンクや日本ハムにヒケはとらないと思います。高橋光成の伸びしろは言わずもがな、雄星もまだまだ伸びると思います。しかしこのチームの監督は緒方レベルの無能田辺です。9回完投して勝つことの出来る投手は岸しかいませんし、継投は武隈→増田→高橋朋のワンパターンで、高橋朋は潰れかけていますし、たぶん先発陣を活かしきれないでしょうね。高橋朋が復活しても酷使で去年と同じく夏場失速するでしょう。野手はレギュラーに一流選手が何人もいるので良いように見えますが、層はむちゃくちゃ薄いです。代打成績の酷さを見ればわかります。浅村離脱→直人、おかわりかメヒア離脱→山川orやっぱり直人、秋山か栗山離脱→斉藤彰吾or田代、になります。野手は去年主力にまったくケガ人がなかったので、今年が去年よりいいことはありません。年末年始にテレビにたくさん出てた森友哉も、DHでこの成績なら楽天ウィーラーとそんな変わらんような気がしますがね。過大評価です。捕手としてまったく使わない田辺が悪いんですが。金子や木村や坂田が覚醒するという期待はもうしてませんので。

6位 オリックス
先発はそれなりにいいです。三本柱だけでいうならパ・リーグナンバーワンでしょう。しかし不安材料は何といってもブルペンです。塚原や海田あたりもいい時はありましたが結局潰れて今年は未知数ですし、比嘉は完全に終わりましたし、平野、佐藤達は下降線ですし、岸田も年齢的に上がり目は薄いです。楽しみな若手もいません。先発でいえば松葉や山崎福、野手でいえば駿太、西野など伸びしろがありそうないい選手もいるのですが、ブルペンがとにかく12球団で一番悪いので、こういうチームは僕は評価しません。そして福良監督は今年の捕手は横一線と言っていましたが、これにもがっかりしました。そこそこ打てる伊藤を固定しない理由がまったくもってわかりません。


牛子編
《セ・リーグ》
1位 巨人
消去法。以上でも以下でもない。先発は三本柱が確立しており、坂本・立岡で先制攻撃をしかけられれば白星を勝ちとれる。しかし阿部・長野の劣化が激しく、目立った補強も脇谷・クルーズのみ。火中の栗をつかまされた高橋新監督は、我慢の年として割り切って采配してほしい。

2位 ヤクルト
去年のブルペン陣がいなくなった分、連覇は厳しいが、クリーンアップはセ・リーグ随一。怪我人さえ出なければ、セ・リーグであれば今年も破壊力で上位は固いと思われる。

3位 広島
前田健が抜けてもジョンソン・黒田が残留し、先発の軸はしっかりしている。抑えに中崎を固定できることも大きい。心配なのは緒方采配。去年から変化を見せなければ、一気に下落もアリ。

4位 中日
先発の大野・若松は安定しているが、抑えの福谷が心配。復活に期待する。また打線の中軸を担う選手の不在も不安材料。チームを支えてきたベテラン勢がいっせいに引退し、残った森野はもちろん、平田・大島あたりの中堅も積極的にチームをまとめにかからなければ、内部崩壊の可能性も。

5位 阪神
複数年計画を宣言している監督だけに、起用や采配に偏りが出るであろう不安が拭えない。抑えが未定であることも問題。先発の軸として藤浪・メッセンジャーがいる分だけ、ひとつ順位を上げた。

6位 DeNA
ラミレス監督の采配は未知数であるし、いつまでたっても戦力を活かしきれていない印象。すべてうまくかみあえば、5位と入れ替わると思われる。

《パ・リーグ》
1位 ソフトバンク
このままイデホが退団しても、カニザレスが控えている。選手の起用も若手の育成も余裕たっぷりにシーズンを過ごせる。唯一、昨年ブルペン陣を最後まで機能させた吉井コーチが退団したが、投手陣は豊富なので酷使されるおそれはない。つまり、どこにも穴がない。

2位 日本ハム
大谷がNPB最後(!)の働きで沢村賞を獲得するであろう。豊富な若手野手陣から、誰が成長してくるかわからない不気味さがある。新加入の吉井コーチが自由に辣腕を振るえば、これまた若手投手陣が一気に実力を発揮してくると思われる。

3位 西武
田辺監督のハンデを覆す主力の奮起が望まれる。森の起用をどうするかで、順位は変動するであろう。捕手固定なら今シーズンは棒に振ることになる。DHやライトなら上位も狙える。

4位 ロッテ
内野陣からふたりも抜けたが、中村の活躍に期待する。ルーキー平沢も起用されるようなら面白い。監督の信頼を得て成長いちじるしい田村の存在も大きい。

5位 オリックス
金子の復活が鍵となる。西・ディクソン・東明の二桁勝利は当然。しかし後ろは外国人に期待せざるを得ない状況。福良監督が指名した生え抜き4人(T・安達・伊藤・駿太)が143試合レギュラーを張って、チームを導くべき…と思っていたら、安達入院ってどういうことだーーーー!!!??? 安部首相も一度は退任させられた難病の潰瘍性大腸炎。あの丈夫な安達が…。病状の進行がひたすら心配ですが、とにかく残る3人は安達のぶんまでキャンプからチームをひっぱってほしい。もちろんルーキー含むショート候補も、これを機会にスタメンをもぎとるつもりで。あとは若手先発(松葉・吉田一・山崎福)の奮起に期待。しかし安達の復帰具合によっては、序盤から苦しい戦いも予想される。

6位 楽天
梨田新監督が松井裕をどう起用するかがシーズンを占う。抑え固定であれば心強い。打線は長打力が備われば上向きもアリ。オリックスとは直接対決の相性で6位にしたが、両チーム差はないし、楽天キラーの金子キラーの今江の存在も怖い。





『真田丸』
初回の視聴率の高さには驚きました。大河は前年の傾向をそのままひきずりがちですが、戦国×三谷幸喜×真田幸村という図式が視聴者を呼び戻したのでしょうか。
三谷幸喜は舞台出身らしく群像劇の描き方が巧みで、『王様のレストラン』や『有頂天ホテル』など現代ものの作品は非常に魅力的です。だからこそ多くの出演者が躍動する大河ドラマに抜擢されたのだと思いますが、私個人の感覚としては、大河ドラマには一定の重厚さを求めてしまうため、三谷幸喜独特の「軽さ」に少し受けいれられないものがありました。とくに『新選組!』は私自身新選組に思い入れがあったせいもあるでしょうが、新選組の抱える負の部分の描写よりも若手俳優にところどころコメディをさしはさませる「軽い」インパクトのほうが強く、世間のように支持できない作品でした。
ただその中で印象的だったのが、山南敬助の切腹の回でした。堺雅人という俳優をそれまで知らなかったのですが、思想と友情の板挟みに思い悩む姿や、迫真の切腹シーンには涙を催されたものです。その後の『篤姫』でも新たな家定像を確立させ、それまで生ぬるい展開だったドラマを一気にひきしめてくれました。
そんな堺雅人が満を持して主役を張ることになった、今年の大河。
正直、最初は幸村とは結びつかないなと思いました。真田家のことはあまりよく知りませんが、大坂の陣で奮戦した武将と堺雅人のやさしげなイメージが重ならなかったからです。しかしカメレオン俳優の本領発揮で、山南や家定のように、新たな幸村像を示してくれることでしょう。
ドラマ上は幸村ではなく、信繁と名乗っています。幸村という名は後世の講談師がつけたもので、歴史上に残る名ではないからだそうです。『新選組!』では無名隊士のエピソードを丁寧に取り上げていましたし、『真田丸』の中でも鷹を愛でる本田正信や北条氏政の汁かけ飯など、ちょっとした描写で人物の背景を表現していることから、三谷幸喜の歴史の造詣の深さが伝わってきます。
登場人物の現代的なセリフ回しやコメディチックな演出には白けるところもありますが、大河ドラマにいちばん大事なのは「作り手がその人物に敬意を抱き、歴史の大回転を今につながる意味あるものとして表現する」ということを昨年でイヤというほど学びましたので、その点については大いに安心です。
ただひとつ、オープニングの曲は昨年のほうが好きでした。近年の中ではかなりの秀作だったと思います。つくづくもったいない。あと、ナレーションは年配の男性のほうが良いですね。
真田昌幸役の草刈正雄はかつて『真田太平記』(ドラマは見たことないが原作読書中)で信繁役を演じた俳優。緩急のついた演技で最後まで楽しませてくれそうです。また、大泉洋が弟に較べると少し要領が悪いけれど真面目で責任感のある長男・信幸役というのも意外性があって面白く、これまでの三枚目の印象を消して器用に演じています。いずれお家のため敵として戦う未来が待っていますが、どのように描かれるのか期待がふくらみます。
そして、冒頭からもっとも強烈な存在感を放っていたのは、平岳大演じる武田勝頼でした。これまで無能者のイメージの強かった勝頼を、迫りくる敵に加え偉大な父のプレッシャーとも戦いながら武田家のため身を尽くした悲運の武将として登場させ、しかもそれを平岳大が渾身の演技で表現しており、味方に裏切られ追いつめられていく場面には涙を誘われました。ネット上でもかなりの評判だったようですが、本当に二回で退場してしまうには惜しい役者でした。

『ナオミとカナコ』
最近原作本を読んだ『OUT』にも似た、女たちの犯した罪を描くサスペンス。かつて錦戸亮やユースケ・サンタマリアが視聴者を恐怖の渦に陥れたDV描写ですが、今回はイイヒトイメージの強い佐藤隆太が冷たい目線で演じています。内田有紀の恐怖に怯えた表情が胸を打ちます。広末涼子が仕組んだ完全犯罪とはいかなるものか、佐藤隆太が一人二役で演じる密入国者の中国人がどう絡んでくるのか予想しながらも、いったいどういう結末が用意されているのか想像がつきません。ハラハラしながら、見守っていきたいと思います。
しかし高畑淳子の見事な演技には脱帽。見たことはないけれど、きっといるような気がするこんな中国人社長。『真田丸』の母親役はやや過剰にも映りますが(演出のせいもあるでしょうが)、最初は高畑淳子と気づかなかったなりきりぶりです。

前のページ      次のページ
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
ブログ内検索
バーコード
ATOM  
ATOM 
RSS  
RSS 
Copyright ©   風花の庭   All Rights Reserved
Design by MMIT  Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]