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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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朝起きて、ベランダに出ようとしたら・・・。

支えにした物干し竿がはずれてまっさかさま。

足と顔に激痛が走り、洗濯物まみれに。

「い、い、い、いだ・・・」

声を出すこともできずになんとか起き上がると膝の下が出血しています。よろよろと洗面所へ。顔はどうやら無事でした。足はみる間にダラダラ流血。折れたハンガーが刺さったらしい。血の池みたいになっています。

「ど、どうしよう。傷が深い。でも用事があるし・・・」

歩くのも痛いけど、絆創膏だけ貼って出かけてしまいました。

 

帰ってきてもまだ痛い。おまけに血が止まらない。近所の外科の診療時間と同時に受付へ。しかし診察開始は1時間後・・・ちゃんと調べてから行けばよかった・・・。

待合室で流れているドラマの再放送を観て気分を紛らわせようとしても、かなり痛い。

やっと名前を呼ばれて先生に診てもらうと、

「あー、とりあえず麻酔して縫いましょうか」

Σ(-∀-;)

縫う、ですって! あの「何針縫った」というやつですか! 医療ドラマで最後にくるくるやっている、あれですか!

もちろん初めてです、ドキドキドキ・・・。

横になって麻酔の注射を打つ時「はい、チクッとしますよー」と先生。「ごめんねー、痛いね、我慢してねー」と看護師さん。あのぅ、私ミソヂなんですけど・・・。でもやたらグリグリされて、相当痛かったです。

片足まるだしで寝ているそばを、次々患者さんが出入りしていく・・・。

 

ようやく消毒が始まった時、看護師さん「注射器がいいですか? 浣腸のほうがよくないですか?」。先生「太いほうが便利だから、浣腸にして」

浣腸(の容器)で消毒される私。

しばらくして先生「あー、骨が見えてますね」

ΣΣ(゚д゚lll)

先生「骨まで刺さって、骨で止まったんですね」

私「そうなんですか。アッハッハ(もう笑うしかない)」

さんざん浣腸(の容器)で消毒されて、よくわからない間に縫われていたみたいです。

何針縫ったのかは怖くて聞けませんでした。

 

30年生きてきてついに私も針デビュー(!?)。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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