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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『源氏物語』を読み終えました。なんとか千年紀に間に合った・・・。

 

このお話はいつも読むたびに印象が変わるのですが、

今回もやはり、イメージが逆転した人物が何人かいました。

まず、六条御息所。

最初は、もちろん「怖い」。

「呪い殺すなんて信じられない」「嫉妬深くて、いやなオバサン」。

それが、今回はなぜか、

プライドの裏にある悲痛な思いが伝わってきて、

《賢木》の巻の彼女は非常に美しく、印象深く残りました。

歳が近いせいですかね・・・。

 

あと、夕霧。

父親の光源氏とは違ってカタブツで通った長男ですが、

昔は真面目で一途な夕霧少年に「男はこうでなくちゃ♪」などと惚れたもの。

なのに、なーんだか、おもしろ味がない。

落葉の宮との一連の不器用なやりとりも、「何やってんだよ!」とイライラする。

別に光源氏がイイというわけではないですが、

やはりこの時代ですから、もう少し粋な柔軟性は必要なのかなと。

そう育てたのは粋すぎる教育パパですが・・・。

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