忍者ブログ
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

豪華寝台特急〈トワイライトエクスプレス〉に乗り合わせた詐欺師グループ5人組。3年前のとある事件以後落ちぶれた元カリスマ・志方、美人詐欺師・宝田、元アル中の佐々木、ちょっと頼りない久津内、宝田の相棒でお調子者の横山。京都で3年前の事件にかかわった巨乳小悪魔・今井を交え、ひと仕事するため札幌へ向かう。にせ羽毛布団の販売は大成功をおさめ、無事大金を手にした帰り道。車内で札束を詰めたトランクが消えたことから、犯人探しが始まる。

舞台は車内のみ、『キサラギ』のような密室劇です。

主人公が詐欺師グループなことから、騙し騙されの手に汗握る展開かと思いきや、一貫して素直な物語仕立てでした。計画を立てる密談シーンはあるものの札幌での詐欺行為場面はカットされ、詐欺師の集まりのくせに義理堅く儀式を強要する宝田や到底詐欺師には見えない善人風の久津内など、詐欺師というイメージを逆手に取った演出が効いています。

アッサリ風味に期待はずれ感はなく、個性豊かなキャスティングと彼らの卓越した演技力ですべて相殺。くわえて、一度は体験してみたいトワイライトエクスプレスの雰囲気を味わうことができて満足です。

『永遠の仔』を思い出す中谷美紀&椎名桔平の共演。やはり美しいですね~。妻夫木聡の情けない表情も光っていました。役によって出来不出来が激しいのは何なのでしょうか。二枚目も三枚目も演じることができる稀有なイケメン田辺誠一もハマっていたし、いささかうっとうしい自信過剰なKY男を演じさせたら八嶋智人の右に出る者はいませんね。3年前と今回、両方の事件の鍵を握るミルキーちゃんの伴杏里、この下手っぷりが地なのか演技なのかはわかりませんが、名だたる出演者に囲まれて技量不足感が否めませんでした。ただあえて無名の役者を持ってきた意図はなんとなくわかる気はします。

まあ、それにしても椎名桔平はかっこいいのよ。たとえ「おなら」と口にしても~。

評価:★★★☆(3.2)

PR
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
さや侍   *HOME*   今日の交流戦
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
ブログ内検索
バーコード
ATOM  
ATOM 
RSS  
RSS 
Copyright ©   風花の庭   All Rights Reserved
Design by MMIT  Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]