忍者ブログ
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

子どもの頃の自分に、見せてあげたかった映画です。

 

r161818468L.jpg ★★★★★★★★★★ 

監督/ゴア・ヴァービンスキー

出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ

 (2003年・米)

 

 僕は小学校の時に、どうしてそんなことになったのか良く憶えていませんが、僕の家の隣に住んでいたおばちゃんとその娘2人、そして僕の4人で映画館に行くことになりました。見たのは「ウィロー」という映画だったんですが、初めての映画館だったこともあり、とてつもなく面白かったんです。僕も今ではもういい年ですが、あんなに映画を面白いと思ったことはあの時以来ないですね。あれは「ウィロー」という作品が抜群に優れた映画だったわけではなくて、映画というものに初めて出会った感動でしょうね。それまではTVでやっているのをちょこちょこ見ていましたが、落ち着きのない子どもだった僕はきちんと最初から最後まで見たことはなかったですし。

 その感動があまりにも大きかったので、それからしばらくの間、僕はプチ映画マニアになりました。僕の家は貧乏だったので、ビデオなんてのはもちろん家になかったし、親も映画館なんか連れて行ってくれなかったんですが、祖父が自転車で30分ぐらいの距離に住んでいて、かわいい孫が遊びに来るエサとしてビデオデッキを買ったんですよ。それで僕は毎週日曜日は祖父とレンタルビデオショップに行ってビデオを借り、その後祖父の家で見る、といった生活を繰り返していました。

 しかし、「ウィロー」に感動して映画マニアになっただけあって、借りるのは同じような感じの映画ばっかりなんですよ。「モモ」、「レジェンド/光と闇の伝説」、「銀河伝説クルール」、「コナン・ザ・グレート」、「レディホーク」、「バロン」、「マスターズ/超空の覇者」などです。ファンタジー世界を描いたような映画ばっかりですね。しかしこれらの映画は、小学生の僕が見ても、ほんとにつまらない映画ばかりでした。「ウィロー」を見た時の感動はすっかり冷めてきて、中学に入る頃にはもう祖父の家には寄りつかなくなりましたね。

 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズがもうちょっと早く出来上がっていれば、僕はもっと本格的に映画に興味を持つようになっていただろうし、おととし亡くなった祖父と過ごす時間ももっと長くなっていたと思うんですよ。この映画は大人の僕が見てもかなり面白かったですからね。こういう映画が好きだった子どもの頃の僕が見たらもっと楽しめたと思います。 

 ストーリーは、バルボッサ率いる海賊達にさらわれたエリザベスという女性を救うため、彼女を愛する鍛冶屋のウィル・ターナーが、一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組み、航海に出るという非常に分かりやすい話です。

 典型的な娯楽作品ですね。そりゃ細かいとこで気になるとこはたくさんありますよ。しかしこういう作品は、単純に楽しめたか楽しめなかったかで判断すべきかなと思います。あくまで僕が見た感想ですが、同じようなジャンルの映画である「ハリー・ポッター」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどに比べ、はるかに面白かったです

 どうしてそこまでこの映画を面白いと感じたかというと、この映画に登場する海賊ジャック・スパロウをかなり気に入ってしまったからなんですね。「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」の登場人物でこんなに魅力的なキャラはいません。ジャック・スパロウは、普段はいいかげんなお調子者で、ムチャクチャばっかりするんですが、けっこう根は人情味があるし、悲しい過去もあるし、なかなか奥が深い人間なんです。僕は常々、根はいいヤツなのに、シャイだから、普段はおどけて自分を悪く見せてばかりの人間が一番魅力的だと思っていますし、ジャック・スパロウはまさに僕の理想のヒーロー像です。演じていたジョニー・デップも元々好きな俳優だし、この役にもかなりはまっていましたね。

 

 この映画の評価は、正月ですし、思い切って満点にしときましょう。

 


 

<パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 解説>

 ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフに、『アルマゲドン』のジェリー・ブラッカイマーが製作を手がけたアクション・アドべンチャー巨編。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のオーランド・ブルーム、『ショコラ』のジョニー・デップ。共演に『ベッカムに恋して』のキーラ・ナイトレイ。監督は『ザ・リング』のゴア・ヴァービンスキー。『シュレック』の脚本家コンビのストーリーテリングとユーモアが秀逸。密かに恋していた女性エリザベス(キーラ・ナイトレイ)を目前で海賊たちにさらわれてしまったウィル(オーランド・ブルーム)。彼は彼女を取り戻すべく一匹狼の海賊ジャック(ジョニー・デップ)とともに船出する。

 

PR
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
ブログ内検索
バーコード
ATOM  
ATOM 
RSS  
RSS 
Copyright ©   風花の庭   All Rights Reserved
Design by MMIT  Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]