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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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1992年。私が相撲に夢中だった頃、初のモンゴル人力士が誕生しました。

数年後、国技館はモンゴルから来た力士の躍動する姿に沸きました。

 

それから20年。

彼らにあこがれた後輩たちが続々来日し、横綱大関がモンゴル勢に席巻されて久しい今、いぶし銀の取り口で現役を続けてきたパイオニアのひとりが、37歳8ヶ月にしてついに賜杯を抱きました。

 

土俵を去り際にあふれた20年分の涙。迎える付き人たちの目にも涙。テレビを観ている側にもまた涙。

ベテランらしいユーモアを忘れないインタビューも素敵でした。

相撲人生はまだまだこれから。上位をおびやかし下位の手本となる土俵を取り続けてほしいと思います。

 

史上最大の六大関とともに幕を開けた夏場所。蓋を開けてみれば期待を裏切る結果となりました。優勝確実と思われた稀勢の里もまさかの大失速(あ、あれ、どこかで・・・)。怪我を負いながら最後まで勤めを果たした白鵬は立派ですが、やはり一人横綱の重責は今後も避けられないでしょう。来場所こそは、大関同士しのぎを削り、秋場所に話題を呼び込めるるような激しい優勝争いが見られるでしょうか。

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