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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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8月22日(土)の午後から禁煙している。
人間ドックで初めての病院に行ったのだが、
なぜか通常メニューで肺のCTスキャンを撮られ、
肺気腫が発見されたからだ。
もちろん私はアラフォーなのでまだ初期であろう。
最初の1本を吸った年齢は秘密であるが、
20年ほど前から本格的に吸い始め、
喫煙指数(1日の本数×年数)はまだ600もいかない。
肺機能もむしろ平均より高いのだから(25歳レベル)

もう禁煙から2週間以上過ぎているが、
まったくもって吸いたい気持ちはなくならない。
ニコチンの禁断症状はほぼなくなっていると思う。
ニコチンガムを噛んでいるが、日に4個、毎食後と寝る前だけ、
これはむしろタバコを吸わないように惰性で噛んでいるだけで、
別に噛みたいわけではないし、タバコの代わりになんかなるわけない。

ただ、脳にある「タバコを吸うと気持ちいい。」という記憶が消えないので、
今でも吸いたいのだ。
むしろ、2週間以上我慢したのだから、
ここで吸うタバコはどんなにおいしいだろうか、とまで思ってしまう。
時間をおけばおくほど、タバコはおいしくなるのだから。

タバコを吸い始めたきっかけは、
私が住んでいた団地の周りの不良ども(小5から吸っている猛者もいた)
から勧められたからではなく、
(彼らはむしろちょっと勉強ができた私が吸うのを止めていたぐらいだ。)
松田優作という俳優に憧れたのがきっかけだ。
彼ほどタバコをカッコ良く吸う俳優は見たことがない。
タバコを常用するようになったきっかけは、
大学の悪友どもに影響を受けたわけではなく、
(むしろ私のせいで周りの友人がみな吸い始めた。)
ケビン・スペイシーという俳優に憧れたのがきっかけだ。
彼ほどタバコでうさんくさい雰囲気を醸し出す俳優を見たことがない。

今となっては、松田優作とケビン・スペイシーが憎くて仕方がない。
また今日も、死ぬより辛いと言われている肺気腫の死にざまをネットで調べて、
何とか自制するしかない。








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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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