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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『陽だまりの樹』

全12回なので、あの重厚な原作をじっくり見せてくれそうな気がします。

市原隼人・成宮寛貴のキャスティングは、原作とは少しイメージが違いますが(イケメンすぎる;)、若者らしいあかるい苦悩、さわやかな軽薄さを、それぞれが個性的に演じています。

斎藤さん発見(←『新選組血風録』斎藤一役・尾関伸嗣)! NHKはよくこんな絶妙に繊細な雰囲気のある役者さんを見つけてきたなあと思います。主題歌も透明感があってとても素敵だし、地味に良い仕事しているなあ。

以前、陶兵衛を誰が演じるか気になる・・・と書きましたが、漫画から出てきたみたいでビックリしました。コワモテ俳優としてその世界では有名のようですが。

この浪人は物語の中では脇役のひとりにすぎないのでしょうが、はじめて漫画を読んだ時にいちばん印象的だったのが、丑久保陶兵衛でした。時代に取り残されつつある中己の信念を重んじ、永遠の憎しみを抱きつつ、もう一方では新たな愛を育み・・・と、多彩な感情に揺れながらも一本道を生きる、非常に共感できる人物でした。お品と陶兵衛は本当に憎み合っていたのだろうか。原作では明確に描かれない人の奥深く隠された感情を考えることで、人間としての生き方を問われているようにも感じました。

陶兵衛の背負う、男として、また動乱の時代を巧みに乗り切れない、無様でしかしあまりにもいとしい生きざまを、役者さんが体現してくれることを期待します。

 

『クレオパトラな女たち』

キャスティングに興味があって録画してみたのですが、なかなか面白いです。

導入部が「整形に懐疑的」な峯太郎視点なので感情移入しやすいですし、いわくありげなクリニックの人たちの描き方も興味をそそります。手術シーンもリアル。

日本人はまだまだ整形に否定的な風潮がありますから、どう落とし所をつけるのでしょうか。

綾野剛もこれまたヒトクセありそうな・・・若手には少ないクセ者俳優として、これからどんどん名を成していきそうです。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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