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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『ブルドクター』

最初は同じようなテーマの『チーム・バチスタ3』と較べて見劣りしてしまう点が気になったのですが、回を追うにつれだんだんと雰囲気が乖離してきたので、最後は純粋に楽しく観られるドラマとなりました。

暴走気味の女性主人公と振り回される周囲、というのはありがちですが、家族の反発を描いていたところでうまく相殺されていたように思います。権力者の陰謀と身近な人の裏切り→どんでん返しというのもこれまたありがちなのですが、主要テーマでなかったからかさらりと流す風味だったので「またか」という気にはなりませんでした。

石原さとみがよかったです。当初は江角マキコとの気の強い女対決かと思ったのですが、恋に悩む姿とのギャップや、ついつい大達先生を頼ってしまうところがかわいらしかったです。江角マキコがベタな設定だったので、二面性のある釜津田の存在が光っていました。石原さとみは歳をとるごとに魅力の増していく良い女優になったなーと感じます。吾郎ちゃんも渋い味わいを出していました。不思議な俳優だ・・・。

大達&釜津田は、続編やスペシャルでもう一度見てみたいコンビだと思います。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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