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『花より男子2(リターンズ)』
原作の連載が始まった当初、私は中学生で、
友達に借りて読んでいました。
長ーい連載中、主人公・牧野つくしは時代の流れに従って、
ルーズソックスをはいたり、携帯電話を持ったり、
だけどストーリーは動かず、くっついたり離れたり、ダラダラダラダラ。
いつまで女子高生やってんねん! とつっこみつつ、
しまいに友達も見放したので、私も読まなくなりました。
(数年前、ようやく完結したというので、漫画喫茶で全巻読破しましたが)
ドラマを観たのは、興味本位でした。
結論から言うと、ドラマのほうがおもしろいです。
漫画ではイラつくだけだったつくしと道明寺の恋も、
ドラマでは、切なさが伝わってきて、ヒリヒリしんみり。
原作では大柄な道明寺を、細身の松本潤が演じられるのかなあと思っていたけれど、
意外にハマっていました。
むしろ、こちらのほうがいい。
1話目で、つくしに殴られた時の表情なんて、胸キュンです(←古っ!!)。
視聴率も高いようですが、
ハマっているのは現役女子高生よりも、
『花より男子』をタイムリーで読んでいた、我々世代なのではないかなあ。
本当にありえない設定なんだけれど、
少女マンガでときめく乙女ゴコロは、やっぱり永遠に胸の中に棲み続けているのです。
『華麗なる一族』
山崎豊子の原作は、読んだことはありません。
ドラマが始まって、読もうかどうしようか、悩んでいます。
原作を知る人にとっては、このドラマは軽い作りのようですね。
確かに、万俵家にある肖像画の安っぽさとか、
将軍(池の鯉)のオモチャぶりなんて、笑えるくらいなんだけど。
今までにない役柄のキムタクは、がんばっていると思います。
ただ、ほかのキャストも含め、
もう少し演技力のある役者をそろえてほしかったなあ・・・。
セットにお金をかけすぎたか?
『風林火山』
これまた原作を読んだことがなく、
山本勘助の名前すら知らなかった私です。
ずーっと昔の『武田信玄』は、半分眠りつつ観ていましたが、
武田家については詳しくありません。
戦国の世、無敵の騎馬隊を従えたけれど、
川中島でゴチャゴチャやっているうちに天命尽きて、
結局天下を取り逃がした、というイメージ・・・。
織田や豊臣に較べれば、どうも派手さがない印象です。
おまけに、キャストも地味。
演技力のない役者も嫌だけど、内野聖陽で視聴率取れるのかなあ・・・と思っていました。
だけど、これがいい。
演技が上手なのは知っていましたが、
山本勘助という表舞台に立たない人物を演じるには、
華々しいアイドルよりも、重厚な演技をしてくれる人のほうがいいようです。
どんなダーティーヒーローになるか、1年間、楽しみです。
導入部は原作にはないオリジナルだそうで、
勘助の恋人となった娘・ミツも脚本家の創作のようですが、
これを演じた貫地谷しほりも、初々しくてよかったです。
貫地谷しほりは『花より男子』でも重要な役を演じていますが、
なかなか見どころのある女優さんだなあ、と思いました。
ミツ、死んじゃって残念。
次は、NHKの挑戦? 由布姫を演じる無名の新人・柴本幸に期待したいですね。