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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『マトリックス』

SFといえば、近未来、あるいは宇宙をモチーフにしたものをイメージしますが、

この作品はいわば異世界の空間が舞台。

突然カンフースーツを身にまとっての対決、

銃でバンバン撃たれてもOK、

なんでもアリの世界です。

最初はそんな展開に「???」なまま進んでいきますが、

全部理解しなくても、話はとりあえず楽しめます。

見どころはやはり、CGの完成度ですね。

迫力もリアル感も、『スパイダーマン』と較べると差は歴然。

突然スローになるアクションシーン(あの有名なのけぞって銃弾避けるやつ)も効果的でした。

しかし、キアヌ・リーブスはカッコイイ。

高校時代、友人にキアヌ大好きな子がいたんですが、その気持ちがようやくわかりました。

世界で二番目にイイ男(さや選)認定。

評価:★★★☆(3.8)

 

『DEATH NOTE デスノート』

友人の家で、「これおもしろいよ」と薦められ読んでみた漫画。

本当におもしろかったので、すぐ自分で買っちゃいました。

人の死を扱うノートという設定は、確かに過激ですが、

天才ふたりの心理合戦、先の読めない展開は、今までに体験したことのない興奮でした。

しかし「こんなに台詞が多くて頭を使う漫画、ジャンプ読者に受け入れられているのか?」

と思っていたある日、バスの中でランドセル背負った小学生が、

「Lの視点に立った話にしてみてもおもしろいと思うんやけどな」

と話しているのを聞いて、おねーさん(←ギリギリ)は驚いてしまいましたよ。

私はというと、だんだん展開がややこしくなってきて、

誰がノートを持ってるのかわからなくなり、挫折してしまいました(マンガ喫茶で読破しましたが)。

主人公・夜神月。

幼な顔の藤原竜也は、イメージから離れているように思いましたが、

原作とは少し違う、正義漢から悪の華への変化が、

恐怖さえ感じるほど自然で、役になりきっていました。

注目すべきはL。

あの強烈な個性を誰が演じられるんだと思っていたのですが、見事です、松山ケンイチ。

本当に若手では突出した演技力です。『セクロボ』は大コケらしいですけど。

死神リューク。

そこだけいきなりマンガチックになってしまうCGなのですが、声がイメージ通りで驚きました。

エンドクレジットを見てまたびっくり。中村獅童だったとは。

やはり才能のある人なんですね。私生活のスキャンダルがもったいないです。

後編を観るのが楽しみです。

評価:★★★☆☆

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