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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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大阪で生まれ、京都の大学に通い、今は奈良に住む私ですが、

神戸にはとんと疎いです。

新神戸オリエンタル劇場には何度か行きますが、

三ノ宮はいつも素通り。

なんだか、私のいるべき街ではない気がするのです。

 

そんな神戸に似つかわしくない私も、

《ルーヴル美術館展~フランス宮廷の美》が行われるとくれば、行かざるをえません(?)。

嗚呼、アントワネット!

と、いうことで、いざ出陣。

 

まずは腹ごしらえ。

カフェ・ド・旧居留地十五番館

かつてアメリカ領事館だった建物は阪神・淡路大震災で全壊し、こちらは復元されたものです。

見かけはハイソですが、お値段は、まあまあそこそこ。

名物ハヤシライスを注文。

大皿にひと口だけのごはんが出てきたのには目がテンになりましたが、

「テイスティング用」とのこと( ゚д゚)ンマッ!!

ちゃんとお椀に盛られて出てきました。

ルーに較べてごはんが多いような気がしましたが;サラダもおいしかったです。

ちょっとセレブな気分。

 

さて、目的は向かいの神戸市立博物館。

18世紀フランスのお宝拝見。

この頃の美術品は本当に繊細で美しく、ため息しか出てきません。

時計に金、食器に銀、たばこ入れにダイヤモンド・・・。

頭に羽をつけた貴婦人が、扇をゆったり「おーほっほ」なんてやっている姿が目に浮かんできます。

金蒔絵を使った飾り棚もありました。この頃すでに日本の技術は海を越えていたのですね。

東洋と西洋の美の合体がまた、なんとも贅沢です。

最後を飾るのは、マリー・アントワネットの愛した調度品。

旅行用携行品入れには、彼女のこだわりがうかがえます。

愛用の食器に刻まれたMAのモノグラムがなんともおしゃれ。

彼女も写ったであろう鏡に自分も写ってみます。ヒビ割れそう?

 

なんとも心にくいのが、セレブな気分にひたって展示室を出ると、

ショップにセレブな気分をそそるグッズがところ狭しと並んでいること。

ロココ調のキーホルダーやアントワネット柄の一筆箋やマグネットはともかく、

薔薇をかたどったハンカチやミニチュア茶器セットなど、

ああっ、欲しくもないのに手に取ってしまうではありませんか!

やはり、皆同じ気持ちにさせられるのか、

たくさんの女性が群がっておりました。

 

ブラブラ歩いて南京町へ。

社会見学の小学生にまぎれつつ、

シュークリームで有名なエストローヤル2émeでひと休み。

「フレーズ」という、いちごのシュークリームをいただいてみました。

とろーりクリームとさくさくパイ生地がおいしい!

 

お腹いっぱいで、三ノ宮まで歩いたら、ミント神戸で献血を呼びかけていました。

まだ時間もあるし、チャレンジしてみました!

室内はとても綺麗で、思ったよりたくさんの人がいました。

血圧も比重も問題なく、血液型も間違いなくAB。

200mlも血を抜かれるって、どんな気分なんだろう・・・とドキドキしましたが、

フラフラすることもなくピンピンして帰りました。基本、頑丈です。

これからどんどん行ってみようと思います!

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