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昨日はさすがにヘロヘロだったので、ぬらっとした感想しか書けずにダウンしてしまいましたが、
少し回復しました。
興奮は冷めやらずスポーツ新聞まで買っちゃいました。
買ったの夜だけど・・・。
さて、改めてWBC話を少し。
どんなスポーツでも「結果がすべて」という感慨です。
勝負の世界に"if"はなしですが、
もし、イチローが不振のままだったら?
レギュラーで使い続けた原監督はどれだけバッシングを受けたでしょうか。
「火中の栗を拾った」原監督でしたが、その存在感をあえて薄め、
それを逆手に取った「原JAPAN」ならぬ「侍JAPAN」の異名は見事大当たりでした。
これでもし予想通り4位なら、「なにが侍だ」とばかりにさんざん叩かれていたことでしょうが・・・。
そして不振の色を一掃しオイシイとこ全部持っていったイチロー。
「天才とは99%の汗と1%の才能」という言葉を実感せずにはいられません。
1%の才能がないと99%の汗は結実しないものなのか。
いや違う。
99%の努力があればこそ1%の才能が開花するのだ、と。
彼の99%の汗は、見事1%を引き寄せました。
すべてがイチロー色に染まった決勝でした。はっちゃけても殺気立ってても、とにかくカッコイイ。
スターって現実に存在するんだなあ・・・。
MVPは松坂ですか。
本人も言っていましたが、妥当に考えれば岩隈ですよね。
主催が大リーグ機構だから、メジャーリーガーに授与しておかないと恰好がつかないのかな?
などと邪推してしまいましたが、
勝ち星は松坂3勝、岩隈2勝ですから、結果論で見れば間違いではない。
ダルビッシュが同点に追いつかれなければ、岩隈だったのかもしれませんね。
中継ぎは注目されづらいのですが、6回1/3を無安打に抑えた杉内も立派な成績です。
野手では断然、青木。彼は本当にすごいですね。
名だたる国のマークはイチローより青木だったそうですから。
同期で大学時代は評価が上だった鳥谷も見習ってほしいです。
また"if"ですが、もし韓国が優勝していたら・・・。
MVPは間違いなく4番の金泰均ですね。まさかメジャーリーガーの秋信守とはいうまい。
このバッターの威圧感はスゴイ。ぴたりと決めた構え方、そりゃストライク投げられんわ。
彼はじめ、韓国の打者の長打率には感服しました。
決勝でも日本は15安打で5点、韓国は5安打で3点。
うち長打は日本・韓国ともに2本ですから、これだけでも率高いですね。
同じアジアでも、日本と韓国の野球スタイルの違いが出ておもしろいです。
もし林昌勇がイチローと真っ向勝負していなかったら・・・。
結果はどうなっていたか、わかりません。
一発ものである勝負のおそろしさです。
金寅植監督も、「火中の栗を拾った」ひとりです。
5年前脳梗塞で倒れ、万全ではない健康状態の中、
周囲の反対を押し切り誰もが回避したナショナルチームの監督を引き受け、
選手たちを責めることもせず、球場を去りました。
ベンチでどっしりと構えるその姿は、まさに名将という言葉がふさわしい風格です。
どうかお元気で、また次も日本を苦しめる采配を振るってほしいですね。
第3回WBCは4年後。
3連覇という「火中の栗」を拾うのは誰なのか。
ルールはどう改正されているのか。
どの国が頭角を現すのか。
イチローは現役でいられるのか。
18番は本当にマー君が付けているのか。
楽しみはつきません。
その前にペナントレース。
考えてみれば、今大会活躍した選手のほとんどは、リーグの下位チームです。
楽天、ソフトバンク、横浜、ヤクルト(あ、林昌勇もここだ)・・・。
うーむ、チームの強さは個人の力ではどうにもならないものなのですねえ。