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2本続けてパニックホラーを観るハメになってしまいました。
アメリカのとある田舎町、嵐の去った朝。
深い霧の立ちこめる中、デヴィッドは息子とスーパーに買い物に出かける。
その間にも霧はどんどん深くなり、ついにはスーパーを呑みこんでしまう。
携帯電話はつながらず、店内は停電、襲いかかる不安。
果たしてその霧の秘密とは・・・。
『ハプニング』が大概だったせいなのか否か、序盤は得体の知れぬ恐怖感に惹きこまれました。
偶然にもスーパーに集まって、閉じ込められてしまった人々。
街よりもさらに狭められたコミュニティは、社会の縮図でもあります。
そして恐怖の淵に追いやられた人間の行動が多岐にわたるのも当然のこと。
デヴィッドたちはなんとか意志の統一を図ろうとしますが、
それを阻むのが神の言葉をヒステリックに振りかざす女性信者。
絶望の一歩手前の人間が藁の替わりに宗教にすがるのはよくある話ですが、
密室の中で徐々に勢力図が変化していき、
勇気と行動を示した主人公たちがいつしか追い詰められ、
ついには神の名のもとに堂々と殺人が行われてしまう。
いちばんの恐怖は霧の中の正体よりもこちらなのではという気がしました。
あとの描写はまるで適当。CGが入るといきなり拍子抜け。
いかにもアメリカチックなラストは救いようなし。
しじゅう、勇敢に戦う主人公よりも、息子が哀れで仕方ありませんでした。
評価:★★★☆☆(2.8)