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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年は、関西でふたつのルーヴル美術館展が開催されています。

ひとつが、中之島の国立国際美術館で行われている《美の宮殿の子どもたち》

はじめての京阪中之島線に乗ってGO!

 

イタリアの美術作品群も素晴らしかったですが、

やはり、ルーヴルへのあこがれは消えません。

エジプトのピラミッドや万里の長城、マチュピチュと並ぶ「死ぬまでには一度行っておきたい場所」ですね。

 

こちらのルーヴル展のテーマは「子ども」。

どれだけ時が流れようと、違う文化が根づこうと、妊娠という現象の神秘性は変わりません。

科学的に説明はできても、実際に命が宿ってお腹が大きくなって臨月を迎えて・・・という過程は、人類史上最大のミステリーだと思うのです。マリアはなぜ男女の共同作業を経ずして子を宿すことができたのか。神がその子の命を生み出すことができるなら、なぜわざわざマリアに受胎させたのか。クリスチャンでない私にはそれが「ミステリー」にしか思えないわけで。ただ、どんな命にも、十月十日ぶんの「聖母の愛」は必要であったのだろうと思います。

そして生まれいでた命。母の愛はおくるみへとかたちを変えて包みこむ。

愛らしい唇と紅の頬、純粋な微笑。無垢な子どもの姿は万国共通。

怖い先生が鞭を持っていてもお構いなしに遊び興じる教室風景。江戸の寺子屋の描写にも似た風景がありました。

思わず「かっ・・・かわいい・・・!」とつぶやいてしまうのが、古代オリエントの台車に乗った動物たち。紀元前12世紀に作られたものにもかかわらず、現代女性のハートを狙い撃ち。グッズコーナーにはちゃんとこの像をモチーフにしたクリアファイルやストラップがありましたよ。でも、フィギュアが欲しかったなー。

 

さて、次は京都のルーヴル展へ行ってこようと思います。

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