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8日まで水泳の日本選手権が行われていました。
どれだけの記録を持っていても、どれだけの実績を重ねていても、泣いても笑ってもこの選考でオリンピックに出られるかどうかが決まる、きわめて単純明快な水泳の選出方法。
最近ではマラソンの選考方法がいささか衆目を集めましたが、かつてはこの水泳の選考が連日ニュースを賑わせる大問題となっていました。
小学生の頃スイミングスクールに通っていたこともあって、水泳競技には昔から興味がありました。
よって、千葉すず選手が多くの期待を集めていたことも、レースに勝てず落胆されたことも、奔放な発言で叩かれたことも、五輪派遣標準記録を突破しながら(おそらく)連盟に好かれていなかったために代表選出されなかったことも、スポーツ仲裁裁判所に提訴したことも、深い関心を持ちながら見ていました。
その頃は学生でしたから、千葉選手へ一方的に肩入れし「ガンバレ! 負けるな!」と単純に応援していたのですが、社会人になって久しい今、改めて考えてみると、やはり全面的に選手側が正しいと言いきれなくなったのも、大人になった証というべきか頭が固くなってしまったというべきか・・・。
ただ彼女の率直な姿勢が、その後の水泳界に一石を投じたのも事実。
誰にとっても納得のいく、あとくされない方法としては、これ以上のものはないのではないかと思います。
ただ一発選考となれば、著名な選手が落選し、無名の選手がたまたま良い記録を出して合格してしまうこともあると思います。そして本番でコケたら、叩きに叩かれる、そういう恐怖も孕むわけで、短期間に二度(選考会と五輪本番と)ピークを持ってこなければいけない選手は肉体的にも精神的にも大変だろうと思いますが、ぜひ「オリンピックを楽しんで」、すがすがしい笑顔を見せてほしいと思います。
さて、四年前、全身が震えるほどの感動を与えてくれた北島康介選手が四度目の出場を決めました。
前回二大会連続二種目金メダルに輝き、そのまま引退しても栄光は永遠に語り継がれるであろう偉業を成し遂げたにもかかわらず、しかも29歳というベテランの域に達してもなお挑戦を決意したそのモチベーションはいったいどこから来るのであろうかと、ただただ頭の下がる思いでいっぱいです。しかも前人未踏の三大会連続二種目制覇は決して絵に描いた餅ではありません。「出場すれば金メダル」以外の期待はない、そのはかり知れぬプレッシャーの中に自ら突き進む道を選んだ北島選手のその先を、見届けたいと思います。
競泳選手のピークは10代からせいぜい20代前半と思いこんでいたのですが、最近は北島選手をはじめ、寺川綾選手や松田丈志選手などのベテランの活躍も目立ちます。そんな中、出場選手を観ていて驚いたのが、バルセロナ五輪に出場経験のある稲田法子選手がエントリーしていたことです。
バルセロナといえば、岩崎恭子選手が金メダルを取った大会。それ以前にも、岩崎・稲田・春名美佳選手3人は「競泳14歳トリオ」としてメディアにはちょいちょい取り上げられていたのですが、とりわけ注目していたのは自分が同じ中学2年生だったからです。つまり稲田選手は今回、33歳という年齢で、再びオリンピックに挑戦したのです。
歳を重ねて先細りしてくばかりだと思っていた可能性。しかしそれを探し闘い続ける人はいるのだと、一歩踏み出す勇気を受け取りました。
結果は落選でしたが、派遣標準記録にはわずかあと0.09秒。まだ現役を続ける意志はあるそうです。来年の世界選手権、バルセロナの地を目指して、ガンバレ稲田選手!
バルセロナといえば、当時林享選手の大ファンでした。北島選手は林選手の活躍を見て世界への憧れを抱いたそうですが、そらもうカッチョよかったです。
夏、そのプールにはどんなヒーロー、ヒロインが生まれるのか。今から27人の活躍が楽しみでなりません。