MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『ゴーイング マイ ホーム』
ん? なんだか、いつものドラマと雰囲気が違う・・・。まるで映画みたい。
という違和感は大当たり、監督・脚本があの是枝監督でした。ずいぶん思い切ったことをするものです。
大安売りの安っぽい絆ではなく、あまり画面ごしには観たくない人間のイヤな部分がどしどし描かれていて、なんとも肌触りのざらざらした、居心地の悪さを提供してくれます。意識不明の父親を前に涙にくれるわけでもなく今後を押しつけ合う姉弟、食卓は仕事場で食事はソファのローテーブル、そのお皿の上の料理さえお仕事道具である家族。決してあたたかくも平和にも描かれない田舎の風景。
しかしそのざらざら感が、吸い込まれるような2時間を終える頃だんだん快感になっていくのも不思議なことで。
10時間の映画を週にわけて観るようなものなのでしょう。いつものながら観でなく、ちょっと落ち着いた体勢で鑑賞したいと思います。