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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『夢をかなえるゾウ』

原作は未読なのですが、キャストが魅力的なので、録画してみました。

初日のゴールデンタイムにスペシャル版を放送するという斬新な試みで始まったこのドラマですが、

いやー、思ったよりおもしろいです。

「幸せになりたい」「成功したい」と言いながら悶々と暮らす若者のもとに、

突然ゾウの神様・ガネーシャが現れ、さまざまな課題を与えるのですが、

靴をみがく・大声であいさつをする・爪を切る・全員を好きになる・・・などなど、

「今日からできる! これであなたも幸せに!」マニュアルに書かれている類の、

あたりまえなのに難しい、

「それができりゃーはなっから苦労せんわい」と唇をとがらせたくなるようなことなのですが、

恰好以外はモロ普通のおっさんにしか見えない神様に関西弁でまくしたてられると、

妙に説得力があったりします。

古田新太はハマリ役ですね。今までうさんくさい役柄しか観たことがなかったのですが、

幅の広さはさすが劇団俳優です。

冴えないサラリーマンから世界的カメラマンに転身を遂げたスペシャル版の小栗旬は、

ま、所詮ドラマだからねーとほほえましく見送りましたが、

イイ男をゲットしたい! と躍起になる水川あさみはどうなるのでしょう。

深夜のノリもくどすぎず、クスクス笑いながら気軽に観られそうです。

 

『ブラッディ・マンデイ』

ロシアで起きたテロに使われた殺人ウィルスが日本に持ち込まれ、

それを阻止するために立ち上がる高校生天才ハッカーと警察の秘密組織サード・アイ。

天才と警察が活躍する・・・というと『DEATH NOTE』を彷彿とさせますが、

この主人公は悪の華ではなく、ハッキング技術を除けば家族思いのごく普通の高校生。

『アンフェア』からひそかに目をつけていた三浦春馬が活躍してくれてうれしい。

ハムテル吉沢と二階堂要潤という垂涎もののキャスティングだった『動物のお医者さん』以来の、

吉沢悠も復活してくれてうれしい。

いろんな意味で好みである片瀬那奈も目立ってくれてうれしい。

私的には今やベストバイプレイヤーである松重豊もオイシイとこどりでうれしい。

その他にも、嶋田久作(うさんくさすぎる!)やら、江口のりこ(すでに死亡)やら、

成宮寛貴(ドコ?)やら、

土8にしては豪華キャストすぎませんか。

ストーリーは元が漫画であるからか、ツッコミドコロ満載なのですが、

このハラハラ感はやみつきになりそうです。

これ、次の日が休みだったらねえ・・・。疲れてもいいんだけどねえ・・・。

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