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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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ドラマを読み原作を読んだのは2年前。今でも強く印象に残っています。

続編の連載が始まったということを知り、雑誌を立ち読みしていましたが、途中までしか読めていませんでした。

最近、『それでも、生きてゆく』でよりいっそう、被害者家族と加害者家族について深く考えさせられてしまっていたので、こちらの家族はどのような結末を迎えるのか期待していました。

結論から言うと、2時間でまとめるにはテーマが重すぎたのかな、という感想です。

息子ふたりに向井理、岡田将生という旬の俳優を持ってきたのは悪くないと思います。向井理の少し陰翳のある面立ちは雰囲気がありますし、やり場のない思いを抱えている若者のやるせなさを上手く演じていたように見えました。ただ、旬すぎて、真っ先に「話題作り?」という先入観を抱いてしまったのはマイナスでした。加害者家族なら満島ひかりと風間俊介がすばらしく、それと較べてしまい見劣りしたのかもしれません。子役の智也くんがとても良かっただけに、いきなり成長した姿、しかも人気俳優「向井理」を見せられてもあの「智也くん」と結びつけられなかったのです。

解決へのキーワードが「子ども」なのも、ありきたりかな、と。このあたりもう少し掘り下げが欲しかったです。

原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、前作の連ドラが濃密だっただけに、ちょっともったいないラストでした。

 

 

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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