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『パッチギ!』
ずっと前から観たくて、TSUTAYAのリスト上位にずーっと置いていたのですが、
いっこーーーーーに来ませんでした。
なのに、レンタルショップでは余っていた。なに、この差!?
井筒監督のエネルギー、気合いが、ひしひし伝わってくる作品です。
新人賞を総なめにした沢尻エリカはじめ、
パワフルに画面を駆け抜ける、若い役者たちが魅力的でした。
そこここで流れる、フォーククルセダーズ。
知らないはずなのになつかしく、一緒に'60年代の街を歩いているような錯覚を起こします。
TSUTAYAレビューの高い評価もうなずけます。
ですが、なにか物足りない。
いちばん大切なところが、ぽかっと欠如しているような気がするのです。
違う祖国、しかも複雑な過去を持つ国同士、
本当に理解しあえるのか?
一緒に生きていくことができるのか?
結論として描かれているのは、イムジン川の歌。
主人公には、主人公なりの覚悟があったと思うのですが、
どうもあまり見えてきませんでした。
張りつめていたものが、ラストでするっと消えてしまったような。
ちょっと惜しかったです。
それより、この作品を右とか左とか位置づけるのは反対です。
今井雅之が演じ続けた『THE WINDS OF GOD』もそうでした。
作品が思想にもてあそばれるのに、今井さんは疲れていました。
世間は、なにかというと、すぐにテリトリーをわけたがりますが、
映画も芝居も、主役は人間です。政治ではありません。
この作品においても、ひとめ惚れ、友情、出会い、別れ、
知らない世界を知ることによる主人公たちの成長に着目すべきであると思います。
青春に国籍は関係ありません。
評価:★★★★☆
『深紅』
これまた、TSUTAYAでずっと待っていて来なかった一本。
犯罪者の娘と、被害者の娘。罪と罰、つぐないとゆるし。
相反するふたつは、実は鏡にうつした同じものだった。
重いテーマです。
が、観終わってみたらそんなに重くなかった。
主役ふたりの演技のせいかも。
内山理名。美人、美人とちやほやされるのですが、美人キャラではないのでは・・・。
大河ドラマ『武蔵』で朱美を演じた時には、ドラマの中で母親に、
「あんた容姿はいまいちだけど、いい体してるからねぇ」
とまで言われてたんですよ(むろん原作にはない台詞)。
今はアイドル(?)から演技派に脱却しようとしているようですが、
この映画のような、内に暗いものを抱えるような役ではなく、
『嫌われ松子の一生』のような、直情径行向きだと思います。
加害者の娘役の水川あさみ、容姿や雰囲気が、個人的に好きです。
テスティモのCMにも使われ、人気道を順調に進んでいますので、
今後の活躍を期待したいと思います。
意外に良かったのが、加害者役の緒方直人。
人のいい男が、復讐の殺人鬼と化すに至る過程が、悲しくも伝わってきました。
童顔で使いにくいのか、近頃朝ドラくらいでしかお見かけしませんでしたが、
味のある中年めざしてがんばってほしいですね。
今からみるとキャストが豪華で、子役は堀北真希。
でも12歳堀北→18歳内山って、成長に無理がある・・・?
評価:★★★☆☆