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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『虹を操る少年』

この本を図書館で借りて読んだ当初はなんのインパクトもなくて、

のちに「光を出して子どもを集める主人公の小説、誰のだっけ」と気になり母に訊くと、

「そんなヘンな話を書くのは東野圭吾やろ」と言われ、実際そのとおりだったのですが、

ファンの私ですら忘れるくらい印象がなかったのですね。

つまり・・・その・・・おもしろくなかったような・・・。

 

『パラレルワールド・ラブストーリー』

バーチャル・リアリティの世界は、まるでマトリックス?

典型的文系人間には、この小説内において乱発している科学用語には「ウキ?」なのですが、

やっぱりこの理系的な作風が作者の魅力なわけです。

ラブストーリーとしてはイマイチかもしれませんが。

 

『天空の蜂』

理系がさらにパワーアップ。原発とヘリコプターの話です。

脳移植やクローンなど、社会問題に斬り込む視点の鋭さも持ち合わせている作者の真骨頂。

すぐそばにありながら、普段はなにも考えていない大きな問題を教えてくれました。

こういう話をもっと書いてほしいのに、

売れっ子になって取材に費やす時間がないのだろうか・・・。

 

『どちらかが彼女を殺した』

犯人の名前が明記されない推理小説。

謎解きなんぞどーでもよくて、探偵役がネタばらしをしてくれるまで待っている私のような読者に、

作者の出した挑戦状なのか。

えーえなにがなんやらさっぱり。

文庫本には解説のかわりとして袋とじのヒントがつけられているのですが、やっぱりわかりません。

まあたぶんあっちなのかなーとは思いますが、

数学と一緒で答さえ当たってりゃいいじゃんというわけにはいかんのです。

でも考えるのはいやだ・・・。

 

・・・つづく

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