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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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アルカトラズからの脱出

この映画のどこが面白いのか見た人に聞きたいです。

 

r080110787L.jpg ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

監督/ドン・シーゲル

出演/クリント・イーストウッド、パトリック・マクグーハン、

     ロバーツ・ブロッサム

              (1979年・米)

 これまで一度も生きて脱獄できた者はいないという、周りを激流の海に囲まれた島の中にあるアルカトラズ刑務所。そこからの脱獄を企てた囚人達を描いた映画です。 

 実話を基にした映画なのは分かっているんですが、ストーリーにこれっぽっちもひねりがなくて、まったく面白くなかったですね。主人公のフランク達が脱獄を計画する様子をひたすら描き、ただ脱獄するだけです。ラストもすごくあっけなかったですね。

 ストーリーに盛り上がる所がないだけでなく、登場人物のセリフも少ないし、音楽もあまり鳴らないし、映像も地味だし、演出もひたすら抑えた本当にあっさりした映画です。あっさりしすぎて見てて眠くて眠くて仕方がなかったです。

 たしかに、「ハムナプトラ」のように過剰なアクションやベタな演出の映画はそれはそれでイヤですが、この映画よりはマシだということが分かりました。この映画は僕は見る前から名前は知っていたし、そんなに評価は低くはないと思いますが、いったいこの映画のどこが面白いのか見た人に聞きたいぐらいです。

 

 いいように考えたら、主人公達があまりしゃべらないのは自由を欲する強い感情を内に秘めているように見せるため、音楽があまり鳴らないのはピリピリした緊張感を出すため、映像が地味なのは昔の映画だから撮影手法が発達してないため、と解釈できないことはないです。しかし、主人公は刑務所に入っている以上悪いことをしているのであり、自由が大事なんだったら最初っから悪いことしなきゃいいと思いますし、実話に基づいている映画だから最後には脱獄は成功すると分かっているので、ピリピリした緊張感なんかまるでありませんでした。
 

 まあ、アルカトラズ刑務所は脱獄絶対不可能な刑務所と言われていたとかいうわりに、壁がちょっとほじくったぐらいでボロボロ崩れるぐらいもろい刑務所なので、こんなしょうもないとこが脱獄不可能とか言われてるようじゃあ、アメリカの凶悪犯はどんどん脱走しているんだろうなあと僕は別の意味で緊張感を持ちましたけどね。

 とりあえずこの映画は何もいいとこがなかったので評価は★0にします。ちょっと前に見た「ザ・ビーチ」というしょうもない映画でも、ロケ地のピピ島の風景がきれいだったし、どんな映画でもちょっとしたいいところはありそうなんですが、この映画はほんとに何もなかったです。
 
 ちなみにこの映画の主演はクリント・イーストウッドですが、僕はこの人とは本当に相性が悪いです。この人が監督をした「許されざる者」もアカデミー監督賞とアカデミー作品賞を受賞しているらしいですが僕は全然面白くなかった。そもそもこの人は大物っぽいですがそんなにすごいんですかね。演技はそんなに上手だとは思いませんし、カッコつけっぽい雰囲気が漂っていて鼻につきますね。この映画でも囚人のくせに髪型はいつも決まっているし、仕置房に何日も入っていながらも無精髭すら生えていないですし、どう見ても不自然です。

 

 


 


<アルカトラズからの脱出 解説>

 脱獄絶対不可能と言われたサンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ刑務所。実話を基に、そこから奇跡の脱出を果たした男たちの姿を描いたサスペンス映画の傑作。

 

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