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意味不明ながら不気味なインパクトを残し、今でも数シーンは明瞭に思い返せる『インランド・エンパイア』のデヴィッド・リンチ監督作でカンヌ映画祭の監督賞を受賞した作品です。
女優を夢見る主人公、記憶喪失の美しい女、謎の大金と鍵。当初はサスペンスの様相で、物語が展開します。失われた記憶を取り戻すため手がかりを探すふたり。不安を抱える者が手を貸してくれる相手に縋り身も心も捧げてしまう流れは理解できます。これが男女であれば、恋愛物語によくある手法なのでしょう。しかしこの映画においては女同士。ベッドに横たわり夜衣をはいで唇を重ね。本来ならば画面の中でも見る機会がほとんどないだけに瞠目してしまう場面なのですが、なぜかふたりの心情にシンクロし、切ない慕情に胸が痛くなりさえするのです。
唐突に世界が変わる後半。前半に頭をめぐらせた「謎解き」はここで一気に粉砕されます。当初はナオミ・ワッツが二役を演じていることに気づかず、わけがわからないまま終わってしまい、あとでヤスオーの解説を聞いてようやく納得するありさまでした。思い返せば要所要所で、キーポイントとなる台詞をいろんな登場人物が口にしていました。この監督の作品はくり返し観て、ようやく理解できるようなものが多いのでしょう(もっとも『インランド・エンパイア』は二度と観る気は起きませんが・・・)。この話は世界が「夢」と「現実」のふたつで構成されていたので、まだわかりやすかったのだと思います。
リタの紅い唇、ベティの清楚なたたずまい、ダイアンの絶望の涙、もの悲しい泣き女の歌ごえ。めくるめく色彩と効果音が眼裏に鮮やかによみがえります。この映画を観はじめたその時から二時間、クラブ・シレンシオに連れていかれていたのかもしれません。そして今でも、その魔法は解けていないのでしょう。
評価:★★★★☆
ヤスオーの感想はこちら。
やはり、と言っていいものか、
夏の甲子園奈良県代表は智辯学園に決定しました!
天理が出場辞退し、今年は智辯で間違いなしとは言われていたものの、何が起こるかわからないのが高校野球。
・・・と、波乱の展開を予想していたのですが、二強の壁は厚かった・・・。
心の底では、
「奈良と畝傍の南北進学校対決になったら面白いなあ~。どっちが出ても、文武両道大好き高野連ウハウハの展開やん」
と、ちょびっと思ってはいたのですけれども。
智辯の主戦・青山投手は2年生ながらプロ注目の本格派。2番手小野投手も、他校なら間違いなくエースを張れる逸材です。打つ方でもホームランを量産する3番青山からズラリと並ぶ長距離砲。予選でわずかエラーひとつの鉄壁の守備。今年の智辯は強い!
昨年の決勝で天理に大敗を喫した悔しさをバネに、一年間練習を積んできたといいます。もし天理が出場していたら、決勝で対戦していたら、結果は昨年とは大きく違っていたことでしょう(ちなみに今年の春季大会も11-10という泥仕合を展開していた・・・)。
桜井高校も一時は智辯を逆転し、さすがの勢いを見せました。かつて斑鳩高校を率いて選抜に出場した経歴を持つ監督だけあって、トーナメントに恵まれただけでなくそれだけの実力を兼ね備えていたことがわかります。高田商-奈良大附戦は実力校同士のぶつかりあい、見ごたえがありました。惜しまれるのは、高田商のエース仲川投手がこの試合で完投したために次の智辯戦で登板できなかったこと。監督は、トーナメントが決まった時から智辯戦には公式戦登板のない左腕を起用することを決めていたそうですが、智辯打線vs好投手仲川を見てみたかったです。
くり返し、今年の智辯は強い!
決勝はプレッシャーからかちょっとミスが多かったけれど、甲子園はそんなに甘くないぞ!
ガンバレ高校球児!
魁皇の偉業達成・・・と書いたとたんに、
引退かぁー!
でもスッキリしたお顔だったので、観ているこちらもちょっとホッとしました。
記録、すなわち勝ち星に対するプレッシャーから解放された安堵感だったのかもしれません。
青春時代にリアルタイムで応援していたスポーツ選手が引退してしまうと、
時の流れを感じて切なくなってしまいます。
引退のニュースで必ず流れる当時のVTRを観るにつけ、いつもテレビの前で取組に夢中になっていた自分の姿も同時にプレイバックされるわけで。
自分には何かを成し遂げたとスッキリした顔で思い出を語ることはできないけれど、
若かったあの頃の記憶は、魁皇ごと、いつまでも大切に心の箱にしまっておきたいと思うのです。
『テンペスト』
BSプレミアムが始まる前から宣伝していたこのドラマ、確かに気合いの入りようが見てとれます。キャストも背景もCGも、凝っています。沖縄の蒼い海、安室奈美恵の主題歌にも癒されます。
男装の麗人、という設定に弱い私。今回も宦官と偽って琉球王国の宮中に入り込み、その才知をいかして出世していく女性の話。政治と恋と、波乱万丈の展開が待っていそうです。
沖縄の支配に踊らされた歴史は学んだいたようでいて知りません。幕末の表舞台からは遠く離れたこの島で、いったいどんな悲しくもいとしい人間たちが生を刻んでいたのか。大河ドラマばりの迫力あるストーリーを期待します。
『おひさま』(続)
戦争が終わり、タイトルらしいあかるさが戻ってきて良かったです。さまざまな人が心の傷を少しずつ癒していく描写が丁寧でした。新しい命に新時代を背負わせたくないという和さんの台詞も心に響きました。大きな山場を越えて、これからどのようにストーリーが展開していくのか。まだひと山ふた山あるのでしょうか。それにしても、歳を重ねた陽子さんと今の陽子がどうもマッチしないんですよねえ・・・。斉藤由貴も存在感が薄くなりつつありますが、家庭内不和は解決するのでしょうか。
『江』(続)
もはや惰性としか表現しようのない状態ですが観ています。あと4ヶ月このテンションは保たれるのでしょうか(いや、江の)。関ヶ原まで行っちゃうんですかね、やっぱり。でもって落城寸前の大坂城にも潜り込んだりとか・・・以前も書いたようにフィクションであるドラマに対し史実史実と声高に叫ぶのは好みませんが、いちおう大河ドラマですから民放の歴史バラエティのような作りはいかがなものかと・・・。
うーーーーん・・・。
なんだか、去年より暗黒状態のような・・・。
例によって交流戦は良かったんだけどなあ。
あと夏の陣と。やはりこの3連戦がキーポイントだったのかも・・・。
突発的炎上病の先発陣、平岸以外使えない中継陣、
そろって不調になる打線、
うーん上がり目はいったいどこに・・・。
後半戦はぐっちの打率再浮上と比嘉の復帰と、T-岡田がオールスターでリフレッシュしてくることを信じて・・・。