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ドラマニアのツレですが、
ドラだけでなく、藤子・F・不二雄全般が好きだったりします。
でも、『パーマン』は、そんなに好きではないらしいです。
主人公が「ヒーロー」だから。
藤子作品の登場人物は、たいてい不思議な能力や道具を使えたりしますが、
たいていその効力を有効に発揮できないんですよね。
ドラえもんは等身大の友達タイプロボットだし、
忍者ハットリくんはイマイチ存在意義がよくわからないし、
オバケのQちゃんに至っては食べるだけしか能がない。
だけど、パーマンはまぎれもなく正義の味方です。
主人公の須羽ミツオは骨身を削って昼夜問わず働いているにもかかわらず、
誰も正体を知らないから感謝してくれない。
我が身を嘆きながらも世のため人のため、
海の底へ潜って難破船をひきあげたり、水爆を宇宙へ運んだり。
これって、ダンディズムではありませんか?
ミツオの運命も悲しいですが、
いちばん悲しいのがコピーロボットです。
ロボットというだけで、かなり理不尽な扱いを受けます。
たまに反抗もするけれど、基本的には従順。
変身させられてミツオのかわりに宿題をやらされたり、ママに怒られたり、
ブツブツ文句を言いながらも従うところが泣かせます。
人格が発達しすぎると、ご主人様に下克上を働いたりするのでしょうが、
たぶんそういう発想がないのでしょう。
そんなコピーロボットを操るミツオも、
なかなか人を使うのがうまいなあと思います。
それも、ヒーローたるゆえんなのかもしれません。
「いちばん好きなキャラはのび太」というツレですから、
ヒーローパーマンは受けつけないのでしょうね。
『毒笑小説』
「マニュアル警察」作者は公務員が嫌いなのだろうか・・・。
「栄光の証言」いかにもありそうな話。人間って愚かです。
「誘拐電話網」着眼点がおもしろいです。もしかしたら、どこかで本当に起きているかも。
『おれは非情勤』
なんと、小学生向けの雑誌に連載されていたそうです。
人気作家の作品が読めるなんて、今の子どもは贅沢ですね。
子ども向けとあって、動機もトリックもオチも他のものに較べるともちろん平易ですが、
主人公がクールガイなところはやはり東野作品。
しかし、いくらミステリでも小学生相手に不倫はないでしょ。
新潮文庫編。
『秘密』
いわずとしれた、東野圭吾をスターダムにのしあげた作品です。
意識が乗り移るという使い古されたネタを、まさか東野圭吾が扱うとは夢にも思いませんでした。
理系はそういう非現実的な設定を好まないと思っていたのですが。
途中、主人公が科学的見地から憑依を解説した本を読んでいたり、
母の意識を持った娘が自分の身体を研究するために医学部をめざすというあたりは、
そのへん拘っているのかもしれませんが。
でも主軸は、主人公と妻=娘の心の動きです。
もはや夫婦のほうに年齢が近いので、人生をやりなおしたいという気持ちはわかります。
そして二度とやりなおせない主人公の気持ちも、わかります。
若返ったら、私も勉強したいです。
「なんで勉強なんかせなあかんねん」とつっぱねてこんな大人になってしまいましたが、
学歴は大事ではないにしても、勉強は大事ですよ。
・・・と思いつつ、やはりダラダラ過ごしてしまうような気がしますが。
二度三度と読み返すにつれて、当初の嫌悪感がなくなっていったためか、
ラストの感じ方も変わるようになりました。
『歌姫』を彷彿とさせますね。ああいう選択も、アリなんだなあと。
でもやっぱり東野圭吾がこれで認められたというのは納得がイカン。
・・・つづく
『分身』
この本を読んだのはちょうどクローン羊ドリーが話題になった時でした。
文庫本でしたから、それよりもずっと前に書かれていたわけです。
新潟の地震で高速増殖炉の耐震性が騒がれましたが、
あれも『天空の蜂』ですでに問題視していましたから、作者の先見性には驚くばかりです。
ドリーの誕生から次々に研究が進み、クローン動物が生まれてももうめずらしくない時代になり、
民間人も手に入れられるようになりました。
どこかの外国では、死んでしまった飼い猫のクローンを作ってもらって喜んでいた女性がいましたが、
本当にうれしいことなんでしょうか?
遺伝子が同じであることになんの意味があるのでしょう。
まったく同じに成長しても、人格がある限り同じではありません。
ミーコやマイのクローンが現れたら生き返ったようでうれしいけれど、
決してもとのふたりではないことがわかっているから、なお悲しいと思います。
クローン研究は難病治療に不可欠であり、いずれ不治の病がなくなればいいとは思いますが、
鞠子や双葉のような悲しみを背負う命は生み出してはならない。それを強く感じる作品でした。
『あの頃僕らはアホでした』
当時は『変身』『分身』のようなシリアスミステリーばかり読んでいたので、このギャップには驚きました。
とにかく笑えます。
私と作者の育った時代には20年の乖離がありますが、大阪という町は基本的には変わらないのです。
といっても、私の故郷は作者の地元よりはるかに治安は良い(ハズ)ですし、
小5・6年時の担任は給食をいっさい残すことを許さないという方針の持ち主でしたから、
作者の教室のように残飯を出すことはできなかったです。
袋に余ったマーガリンは吸わされましたし、
お椀のふちについたおかずもシチューだろうが煮物だろうがパンで拭わせられました。
今でも忘れられないのが、食べ終わってゴミ箱に入れたりんごを「まだ食える」と拾わされ、
クラスメートの同情の視線を浴びながら席に戻り半泣きで食べたことですかね。
食べ物を粗末にしないという教育も大事ですけど、子どものプライドとかは無視ですか。
まあそんなことはどうでもいいのですが(教師の悪口になると指が滑る・・・)、
とにかく最初から最後まで、抱腹絶倒間違いなしです。
子ども時代って、やることも知ることもなんでもおもしろいものですが、
大人になると全部忘れちゃうんですね。
なのにひとつひとつをはっきりと憶えているのはすごいです。
私もウルトラマンは好きでしたが(もちろんその時にはすでにウルトラ家族)なにも憶えていませんから。
あとF大は全然馬鹿ではありません。
『怪笑小説』
「鬱積電車」そうそう、そのとおり。こんなクスリが開発されたら、誰も電車には乗れません。
「逆転同窓会」本当に、作者も教師が嫌いなんですね。行間からヒシヒシ伝わります・・・。
「超たぬき理論」短編ながら、作者の話巧者ぶりを感じることのできる秀作です。
「あるジーサンに線香を」これを祖母の通夜中に思いついたというのは、賛否両論でしょうけど、
そういうふうにからりと見送ってもらう人生も、なかなかいいのかもしれないと思いました。
・・・つづく
新潮文庫編。
『鳥人計画』
作者はスキージャンプが大好きらしく、
満を持してこのスポーツ科学とミステリーを融合させた作品を世に送り出したらしいです。
ところが見事に売れなかったそうです。まあ無理ないですね。
当時の日本スキージャンプ界の低迷ぶりは、作品の中でも語られているくらいですから。
長野五輪の時期にかちあえば、まだ売れ行きも違ったかもしれませんが、
そうするとネタの根本が覆されますから難しいところです。
今はまた日本の成績が奮いませんが、頑張ってほしいですね。
長野の団体金の感動をもう一度!
『超・殺人事件-推理作家の苦悩-』
『名探偵の掟』を彷彿とさせる自虐ネタ満載の短編集。
税金対策に励む作家や超長編を競う編集者、駄作の論評に頭を悩ませる書評家など、
皮肉をきかせたユーモア作品ばかりで大ウケすること請け合いです。
超理系を読んで(ないゆえに)私はエセ理系でないことがわかりました。
最近ずっと東野作品しか読んでいないことに気づいた。
なんだかノルマみたいになってきた。
今年じゅうに読み終えられるだろうか・・・。
『美しき凶器』
ある科学治療によって、すさまじい運動能力を持つことになった少女が、
彼女を育てた研究者を殺害した元スポーツ選手を追い、次々に殺害していくサスペンスです。
女の異常なまでの執念、被害者たちの罪と罰、暗い過去。
いろんな部分が、マジでコワイ。
現在も、ドーピングはスポーツ界の大きな問題となっています。
この話で語られる《方法》は、もちろん作者の創作なのでしょうけれども、
ある程度の科学的根拠に基づいているであろうだけに、非常におそろしいです。
こういう視点が好きです。
『怪しい人びと』
中期の短編集。どの作品も非常に出来がよいです。
『灯台にて』は、途中まで作者の実体験だという話をどこかで聞いたような気がしますが、
本当ならまさに「怪しい人」ですね。怖い怖い。
『ゲームの名は誘拐』
藤木直人&仲間由紀恵で映画化もされた作品です。
雰囲気は『仮面山荘殺人事件』に似ています。
ひょんなことから誘拐を企てるエリート青年と、じゃじゃ馬お嬢様。
ラストの二転三転は、目を瞠ってしまいます。
それにしても、作者は女性を描くのがよほど苦手と思われます。
ヒロインにまったく魅力がない!
主人公も初期に戻ったかのようなクールガイ。
話はすごくおもしろいですけど。
・・・つづく