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先日、営業さんがこんな会話をしていました。
「意味もなく泣きたくなる時、あるんですよね・・・」(女性)
「あーわかるわかる、うちの嫁さんも突然ボロボロ泣きだすんだよ。
『俺何かした!?』って訊いても『違う、ただ泣きたいだけ』って、
ひとしきり泣いてケロッとしてた。AB型の女性はそういう傾向があるかもね」(男性)
聴き耳を立てていた私もAB型ですが、もちろんあります。
ちょうど、今。
なんなんでしょうね?
世の中、帰省ラッシュだなんだと騒いで、
街中も大きなカバンを引きずった親子連れが目立ちますが、
アタクシ今日まで働いておりました。
今年を振り返るニュース番組もまだゆっくり観ていないので、
一年が終わるという感慨もありませんが、
どっときたのでしょうか。
世間一般よりはちょっと少ない冬休み。
今回のお正月は、泣ける映画でもじっくり観ましょうか。
『篤姫』
最終回数話前から、毎回泣いていました・・・。
放送当初は、「現代ホームドラマ風な大河なぞ、大河でないわ!」と、
ガッカリしながら観ていたはずなのに、
いつしか篤姫の生きざまに惹きこまれ・・・。
篤姫を演じた宮崎あおいの魅力もさることながら、
周囲の人々もそれぞれキャラクターが生きていましたね。
大奥とあって女性の出演者が多くいましたが、
滝山役の稲森いずみの美しさにはやられました。
煙管をすっと構える姿なぞ、浮世絵から出てきたかのよう。
あとはお近さん。このひとがいちばん好きでした。
ともさかりえもいい女優さんになったんだなあ、としみじみ思いましたね。
しかし、なんといっても家定公でしょう。
今回もオイシイ役どころでした。
幕末というと、たいてい男たちが主役で舞台は京都だったのですが、
こういう一面もあったのだなあと、歴史を見直しました。
来年、再来年の大河はハードルが上がってしまいましたが、
男クサイドラマを期待します。
『夢をかなえるゾウ』
さっぱりした味わいの、元気になれるお話でした。
水川あさみは、どんなカッコをしてもかわいいなあ。
網田役の男性は『NANA』のヤス役でしたね。いい俳優さんだ。
ガネーシャ、うちにも来てくれんかなあ・・・。
『ブラッディ・マンディ』
いやー、しんどいドラマだ! 緊張しっぱなしの1時間!
でもこのドラマは、豪華な出演者、丁寧な演出と、隅々まで行きとどいている作品です。
ひとつ難癖をつけるとすれば、「K」の存在意義でしょうか・・・。
もともと演技がうまくない女の子だったので、まさか黒幕とは思いませんでしたが、
結局必要だったんでしょうかね?
「J」が演技的にも突出した存在だっただけに。
余韻を残したラストもよかった。
三浦春馬と吉瀬美智子は、改めて、魅力満載。
『チーム・バチスタの栄光』
最後の最後まで飽きさせないドラマというのは、なかなかありません。
これはその数少ない例。
ベタといえばベタなオチですが、
それでも気が抜けない最終回でした。
伊原剛志のクールな天才外科医役には違和感があったのですが、
いつの間にか気にならなくなっていたし、
芸人として認知されている宮川大輔の演技力も、評価されたでしょう。
いつも冷静な涼が声を荒げる場面では、キンタを思い出しました。
田口・白鳥コンビの続編を期待します。
『SCANDAL』
1話だけ観て、
「うーんどうしよっかなー、海外ドラマの二番煎じならやめよかなー」と悩んでいたのですが、
やめなくて良かった!
これはヒットでした。
ただの暇をもてあました妻々の遊びではありませんでした。
まさかのミステリー、
回を追うごとにいろんな人間関係が複雑に絡まり、
偶然出会ったはずの4人が、必然であった真実には仕事疲れも吹っ飛びました。
主役の4人の人妻だけでなく、
まさかの石原良純含め、それぞれの夫の配役も良かったですね。
主題歌もドラマに合っていて楽しかったです。
本編では地味な奥様風だった鈴木京香の、オープニングの美しさには、
「惚れてまうやないかー!」
「薔薇姫の森~♪」もユニークでしたが、
さすがに私は自分のことをブログで「姫」とは呼べんなあ。
さて、2008年も残りわずかとなりました。
今年もあれこれ映画を観てきましたが、
中でも優れた作品に、
ごくごく個人的な「風花賞」を捧げたいと思います。
(対象→4月26日付『パンズ・ラビリンス』以降の作品)
★作品賞★
★主演男優賞★
吉岡秀隆(ALWAYS 続・三丁目の夕日)
ダニエル・デイ=ルイス(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
ジョージ・クルーニー(フロム・ダスク・ティル・ドーン)
ウルリッヒ・ミューエ(善き人のためのソナタ)
パトリック・ウィルソン(リトル・チルドレン)
★主演女優賞★
ケイト・ブランシェット(エリザベス ゴールデン・エイジ)
カタリーナ・サンディノ・モレノ(そして、ひと粒のひかり)
アナソフィア・ロブ(テラビシアにかける橋)
メリル・ストリープ(プラダを着た悪魔)
エイミー・アダムス(魔法にかけられて)
★助演男優賞★
堤真一(ALWAYS 続・三丁目の夕日)
香川照之(キサラギ)
ポール・ダノ(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
ハビエル・バルデム(ノーカントリー)
ジャッキー・アール・ヘイリー(リトル・チルドレン)
★助演女優賞★
薬師丸ひろ子(ALWAYS 続・三丁目の夕日/めがね)
ケリー・マクドナルド(ノーカントリー)
永作博美(腑抜けども、悲しみの愛を見せろ)
エミリー・ブラント(プラダを着た悪魔)
藤村志保(夕凪の街、桜の国)
★監督賞★
フェルナド・メイレレス(シティ・オブ・ゴッド)
ポール・トーマス・アンダーソン(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン(ノーカントリー)
ギレルモ・デル・トロ(パンズ・ラビリンス)
★脚本賞★
ALWAYS 続・三丁目の夕日
キサラギ
ノーカントリー
パンズ・ラビリンス
リトル・チルドレン

日本未公開のこの作品は、キム・ギドク監督の処女作。
やっと楽天レンタルで見つかりました。
ソウル漢江のそばでホームレス生活を送るヨンペは、
ある日投身自殺をはかった女を助けます。
みずからの手で救助したその女・ヒョンジョンを強姦するヨンペ。
ヨンペとともに住む老人と子どもが彼女を逃がしますが、
行くあてのない彼女は、再び川べりに戻ってきてしまいます。
いつものことながら、女を何だと思っているのか・・・。
でもこれがキム・ギドクのゆるぎない愛の姿なのでしょう。
ワニと呼ばれるヨンペは、その愛称のとおり動物的で荒々しい男。
過去も未来もなにも語らないヒョンジョンを身勝手に犯しながら、
いつしか彼女を想う気持ちが彼の中に芽生えていきます。
『悪い男』でも見せた、強さを装う男がほんの一瞬見せる脆さに、
弱いんだな~。
処女作だけあってただでさえ荒削りな監督なのにますますアラが目立つ作品ですが、
映像の美しさだけはさすがの感性です。
母体回帰のようなラストシーンは、
生々しくも美しく、胸に残りました。
評価:★★★★☆(3.2)