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ジョー・ブラックをよろしく
ベタなラブストーリーですが、意外に面白い。
監督/マーティン・ブレスト
出演/ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォーラニ
(1998年・米)
大富豪パリッシュのもとに、ジョー・ブラックと名乗る客が現れます。彼は死期の近いパリッシュを迎えに来た死神でした。しかしジョーは人間社会に興味を持ち、パリッシュの家にしばらく居座ることになりました。そしてその夜、ジョーを交えて家族で食事をしている時に、パリッシュの娘のスーザンが帰って来ます。彼女は食卓にいるジョーを見て驚きました。なぜなら彼は、スーザンがコーヒーショップでひょんなことから出会い、お互いに惹かれ合いながらも別れてしまった男性だったからです。その男性はスーザンと別れた直後に車に轢かれて死んでしまったのですが、死神がその男の体を借りて地上に降りてきたのです。
この映画は3時間という膨大な時間のわりに、内容はよくあるラブストーリーです。パリッシュの娘のどう見ても美女であるスーザンと、あのブラピが演じていてこれまたどう見ても美男子の死神が、恋に落ちるさまを描いたストーリーです。ラストはベタですし、それまでの展開もご都合主義そのものです。この映画の脚本はひねりがないだけでなく、全体的に雑な感じがしますしね。
だから今までの人生で恋に恋焦がれ恋に泣いてきて、もう恋に恋することは絶対にないであろう既婚の30の僕が見たら絶対につまらないはずなんですけど、これが意外に面白かったんです。3時間という時間を長いとちょっとしか思わせない見てて心地良い映画になっています。
この映画では死神のジョー・ブラックが余命わずかのパリッシュのお迎えに来ているので、もちろん最後はふたりで死後の世界に行くことになるのですが、その時にジョーは「去りがたい。」と言うんです。それを聞いたパリッシュの答えがいいんですよ。「それが、生きるということだ。」というセリフです。幸せに生きている人にとっては当たり前のことだし、死神に対するイヤミにも聞こえるんですけど、「パリッシュかっこいいやん。」とちょっと感動してしまいましたね。このパリッシュを演じたアンソニー・ホプキンスもすごくいい感じの演技をするんですよ。もちろんこの人は見たこともあるし、演技が上手なのはすでに知っているんですけど、あらためていい俳優だなと思いました。
死神を演じているのはブラピですが、彼は演技はそんなに上手ではないと思うけども、この映画の死神は彼のルックスだからこそ出来る役だと思いますね。死神ジョー・ブラックは人間界のことをよく知らないので、いつもパリッシュの横でぼーっとつっ立っているのですが、これは僕のようなブサイクな男では絶対に格好がつきません。ただの間の抜けたヤツです。ブラピがやるからこそ、どこか愛らしい感じになるんです。また、ジョー・ブラックは初めてピーナッツバターを口にして、そのあまりの美味しさにスプーンをくわえっぱなしでいるんですが、これこそ僕がやったら本当にヤバいです。ブラピだからこそ可愛らしいし、品も悪くないんです。だから、役に合っているという点で、ブラッド・ピットという俳優もこの映画になくてはならないものだと思います。
スーザンの姉夫婦を演じた2人も、スーザンを演じたクレア・フォーラニ も、なかなか良かったですね。スーザンなんかは考えようによってはただの惚れやすい尻軽女なのに、そう見えないのは、演じたクレア・フォーラニの主張しすぎない抑えた演技のおかげだと思います。映画全体に漂うゴージャスな雰囲気と俳優陣の達者な演技が、この映画を安っぽい昼メロに見えないようにしていると思いますね。この映画の雰囲気作りは徹底しています。死神とスーザンがプールサイドで気分が盛り上がってイチャつきながら相手の服を脱がしはじめたシーンでも、いざセックスする時は場面が変わって2人がいつのまにか豪華なベッドの上にいますからね。
この映画の評価は★8ぐらいです。作品としてのクォリティは★8をつけるほど高くないと思うんですけど、優しい気持ちになることのできる、見て良かったなあと思える映画です。
どうでもいいことですが、もし僕が監督だったら、死神の恋する相手は絶対にスーザンの姉のアリスンにしますけどね。この映画の登場人物の中で僕の一番のお気に入りはアリスンです。彼女は父親に対するわだかまりや可愛い妹に対するコンプレックスを持っているんですが、親孝行はしますし妹をいじめたりもしないですし、けなげにがんばって生きているいい人ですから。それに死神は人間の持つ性欲とか本能とかを超越した存在だろうから、見かけとかじゃないアリスンの人間的な魅力に気づくはずでしょう。アリスンはすでに結婚しているのですが、設定を変えればすむ話ですし。
<ジョー・ブラックをよろしく 解説>
ブラッド・ピットが地上に降り立ち人間の女性との恋に落ちる死神に扮したロマンティックなファンタジー。事故死した青年の姿を借りて、一人の死神がマンハッタンに現れた。ジョー・ブラックと名乗るその人物は大富豪パリッシュの元を訪れる。彼の死期が近いためであった。だがパリッシュが天命を全うするまでにはまだ少しの時間が残されている。死神ことジョー・ブラックはそれまでの短い間を休暇とし、パリッシュの案内で人間界の見学を始めた。しかしパリッシュの娘スーザンはジョーの姿に驚く。彼の姿は先日出会った魅力的な男性その人であったのだ。そしてジョーもスーザンの好意を気にかけるようになっていく……。