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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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日本史が大好きです。

大学でも日本史を専攻したくらいです。

 

なぜ、歴史が好きになったのか、

原点をたどれば、

1986年日本テレビで放送されたドラマ『白虎隊』に行き当たります。

 

当時、私は8歳。眠い目をこすりながら、家族と観ていました。

うろ憶えですが、確か冒頭は桜田門外の変のシーンだったように思います。

白い雪に散る鮮血が幼い私には印象的で、

今でも幕末というとあの場面が思い浮かびます。

キャストは里見浩太朗、森繁久彌、丹波哲郎、などの大御所から、

坂上忍、新田純一など当時のアイドルまで、豪華メンバー。

主題歌の『愛しき日々』(堀内孝雄)は今でも聴くだけで涙が出そうになります。

 

その時は、若いお兄さんたちがたくさん死んでいく悲しい物語、としか思っていなかったのですが、

中学生になった頃、再び興味を持って、会津戦争について調べてみました。

そこで目にした、落城当時の会津城の写真は、衝撃的でした。

新政府軍からの攻撃で見るも無残な姿になりながら、

それでも天守閣は凛然として立っていました。

絶望的な籠城戦のさなか、男も女も、阿鼻叫喚の修羅場を戦い、

数多くの屍をさらしながら、会津の誇りだけは守り抜いたのです。

明治という新しき御世の訪れ、

会津戦争によって、ひとつの時代は終焉を遂げましたが、

白虎隊の悲劇が今に至るまで脈々と語り継がれているのも、

戦に敗れた会津藩士たちが、最後までその誇りを失わなかったからなのかもしれません。

 

歴史を知るためには、事象を追うだけでなく、

その時を生きた人々に思いを馳せることも、大切だと思っています。

 

今年、その忘れられないドラマ『白虎隊』が、再び放送されると聴いて、

わくわくしながらテレビの前に座ったのですが、少し期待ハズレでした。

前回のような重厚さが欲しかった・・・。

もちろん、別物ですから、これにはこれの良さがあるのですけれども。

幕末というのは、戦国時代のような「勝ったもんが天下」という単純さがなく、

当時の世界情勢やら、政治経済の組織やら、説明が小難しくなるため、

大河ドラマでも嫌われる素材らしいのですが、

自分で調べてみても、やはりものすごーく複雑で、チンプンカンプンでした。

このドラマは、そのいちばん厄介なところをものすごくさらっと流していたのですが、

そんなに不自然さは感じませんでした。

主役のジャニーズふたりも、青春ドラマそのもので爽やかでしたね。

会津武士にしては、軽いんだけど。

20年前は、福島地方で80%(?)の視聴率をたたき出した『白虎隊』ですが、

今回はどうだったのでしょう。

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