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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『プライドと偏見』

この映画をおもしろいと感じる人の大半は、女性ではないかと思います。

18世紀末のイギリス、身分は低いけど勝ち気で聡明なヒロイン、

無愛想だけど実は不器用なナイト。

もうそれだけで、あらゆる展開がドババババーッと読めてしまうのですが、

それでもドキドキしたり、切なくなったりしてしまう。

これが恋愛映画の醍醐味です。

ヒロインであるエリザベスのような、凛とした女性は大好きです。

外国文学の苦手な私が唯一愛してやまない、『ジェイン・エア』のジェインに似ています。

相手役のダーシーは、若干おじさんぽかった気がしますが、

冷静の中に情熱を秘めた、ストイックな愛情をよく表現していました。

イメージとしては、も少し若いトヨエツですかね。

他の登場人物も、多種多様です。

内気な長女、社交界になじめない三女、恋に恋する無邪気な四女、世間知らずの末っ子五女。

娘は5人もいらないのでは、と思いましたが、それぞれ個性があったので、最後は気になりませんでした。

それから、悪役として登場するいとこのコリンズ。

ダーシーに声をかけても、背の低さになかなか気づかれなかったり(池野めだか!?)、

ヒロインの拒絶をひたすらいいように解釈したり、憎めない笑いを提供してくれます。

その他にも、本当に下品なお母さんとか、女ばかりの中ちょっと立場の弱いお父さんとか、

際だつ個性で、物語に濃淡をつけていました。

『プライドと偏見』という、愛想のないタイトルはどうかと思いますが、

恋愛における障害とは、時代をこえても結局これにつきるんですよね。

映画としての出来はともかく、私は大好きな映画です。

ラブロマンスの余韻に3日は浸れます。女に生まれて良かった!

評価:★★★★☆

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

ワクワクしながらテレビの前に座ったのですが・・・。

1の内容を忘れている!

最初はさほど支障なかったのですが、「あれ? この人誰だっけ?」という箇所がちらほら。

まあでも、全体的には楽しめました。コメディーとして、です。

ジョニー・デップは今回もかっこよかった!

・・・と書きたいところですが、今回カッコよかったのは、オーランド・ブルームのほうです。

前回は、ジャックにおいしいところをぜーんぶ持っていかれてしまい、

ちょっと情けない感のあったウィルですが、

今回は、愛するエリザベスを救うため奔走する、勇敢な青年のキャラが際だっていました。

オーリーラヴ♪

しかし、ラストにはやられました。「・・・つづく」とは。

映画館に観に行かなくて良かったです。

観に行かなくて良かった理由は、もうひとつ、エンドクレジットの終わった瞬間にあります。

私のツレは、ラスト近くになると帰る準備をし始め、

エンドクレジットに入った瞬間に席を立ってしまう人間なので、確実に見逃していました。

でもその後は・・・? と気になってしまうのは、杞憂でしょうか。

評価:★★☆☆☆

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