| MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

女優をめざしている超・自己中女の澄伽が、両親の事故死をきっかけにド田舎の和合家に帰省。
迎えるのは、兄の宍道とその妻の待子、妹の清深。
血のつながらない妹の澄伽に対し、異常に気を遣う宍道と、
清深に対する澄伽の執拗な嫌がらせに、不審を抱く待子。
和合家の過去と実態が、徐々に明らかにされていきます。
コインロッカーに捨てられ、施設で育った待子は、
「家族」にあこがれ、和合家の一員になるため奮闘しますが、空回り。
だって、和合家は「家族」でもなんでもないのだから。
「家族」とはなんでしょう。
宍道も待子も、ことあるごとに口にしますが、
澄伽も清深も、その言葉にまったく反応を示しません。
人間はなべてエゴイスト。
それでも共生していけるのは、倫理や道徳など、
自己を抑制できる観念を身につけているからです。
和合家にはそれがない。
宍道は性慾、澄伽は自己顕示慾、清深は創作慾、
己に忠実に生きているからです。
夫のDVに耐え姉妹のバトルに翻弄されている待子ですら、
素直という名のお節介を焼きます。
携帯電話すら圏外になる、山あいの美しい自然。
風景のままに生きる人間たち。
そのもとでは、「家族」という幻影など色あせて、
慾のエネルギーの前に散り散りになってしまいます。
原色の人間は面白い。
ですが、「家族」という観念に縛られた空間だからこそ、
人は原色になれるのかもしれません。
主役を演じた佐藤江梨子は、決してうまくはありませんがハマり役です。
それ以上に、待子役の永作博美の怪演が光りました。
評価:★★★★☆
<おまけ:ヤスオーのシネマ坊主>
この映画は心にけっこうぐぐっときましたね。僕みたいな建前やきれいごとが大嫌いな人にはいいと思いますよ。人間の持ついろいろな感情がストレートに伝わってくる、たいへんパワーのある映画です。テンポもいいですから、飽きることなく一気に見れますね。
話のメインは姉妹の憎悪感情ですね。僕は小さい頃、近所の年が近い姉妹と一緒に遊んだりしてたんですが、その頃から姉妹ってのはなかなか微妙な関係だと思ってました。一緒にゲームとかしてたら、お互い相手のことをまるっきり信用していないのがわかりますからね。いつも緊張感が漂っていました。だからこの映画の姉妹の仲の悪さにも何の違和感もなかったし、ブラックさに引くことなく激しいバトルを楽しめました。
出てくる役者もみんな雰囲気出てましたよ。サトエリなんて僕は顔も大したことないし演技も上手じゃないし全然好きじゃなかったんですが、この映画はハマっていましたね。妹役をしていた女優も野暮ったくて陰気な雰囲気が出ていて良かったし、永瀬正敏もねちっこくて不健康なエロさが出ていて良かったし、山本浩司もしょうもない男のオーラが出ていて良かったです。そしてさや氏の言うように永作博美はまさに「怪演」でした。僕はこの人演じる兄嫁が一番病んでいるように見えて怖かったです。
まあ、姉も妹もイヤな奴なんでどっちの味方もできないんですけどね。この映画ははっきり言って登場人物の誰にも感情移入できませんから。みんな変な人たちです。しかし不思議なことに、この映画を最後まで見ていると、登場人物全員にいとおしさみたいな感情が生まれてきます。どうしてでしょうかね。人間って素晴らしいなあと思いましたから。ラストのチャットモンチーの曲がより感動を深いものにします。サビが「わたしが神様だったら、こんな世界は作らなかった」ですよ。いい歌詞です。さすがチャットモンチーです。
評価:★4/(★5で満点)

舞台は19世紀末のロンドン。
ふたりの天才マジシャンが織りなす激しい確執の嵐と深まる謎を描いたサスペンスです。
今またマジックがちょっとしたブームなのか、いろんな手品師がメディアに登場していますが、
手品というのは魔法ではなくタネも仕掛けもございます、
観客もそれがわかっているからなおさら、
何回観察してもわからない鮮やかな手さばきに感嘆するのでしょう。
この映画にも、オープニングからすでに目くらましは始まっています。
ボーデンに妻を殺されたと信じ込むアンジャー。
その復讐心をあざわらうかのように、名奇術師への道をひた走るボーデン。
ふたりの激しい攻防、そのドロドロをなごませてくれるのが彼らを取り巻くふたりの女性ですが、
彼女たちすら、復讐劇の脇役にしか当てはめられなかったことを思うと、
愛さえも利用してしまう男たちの無情さが身にしみてきます。
あたたかい家庭よりも、称賛を浴びるステージの上が、彼らの棲み家なのでしょうか。
どんな手品にもタネはあるもの。
物語の中で仕掛けられたいくつもの謎がラストでひとつひとつ《タネ明かし》されていきます。
いちばん大きなトリックのタネは、「えっ、それアリ?」と、ちょっと首を傾げてしまいましたが、
それを割り引いても、充分に余韻を残してくれる作品でした。
評価:★★★★☆(3.8)
<おまけ:ヤスオーのシネマ坊主>
僕はかなり面白かったんですが、おそらくこの映画は賛否両論でしょう。この映画を見る人のほとんどは知的興奮を味わわせてくれるサスペンス映画を期待してると思うんですよ。 たしかに二人の手品師それぞれに秘密があるんですが、アンジャーの方は世間の常識をはるかに超えた突拍子もないオチですし、ボーデンの方も普通に見てたらだいたい分かってしまうから、トリックが明らかになった時の衝撃がまるでないですからね。けっこう期待外れだった人も多いはずです。
しかしこの映画は原作もので、さすがにオチは原作そのままだろうから監督は悪くないですし、オチが読めるということについても、逆に謎解きを気にすることなく人間ドラマとして楽しむことができましたから、僕にとって全然マイナスではありません。ただ、僕はアンジャーに感情移入して見てたので、彼は最後まで負け続けでなのでかなり後味は悪かったですけどね。
しかし、アンジャーが負けたという結果は受け入れますが、最後のボーデンの勝利のところで彼の娘への愛情がクローズアップされたのはこの映画の致命的な欠点です。少なくともアンジャーはあのオチの道具があるからお金だってなんぼでも増やせるし手品なんかやらなくてもいいんですよ。僕がそういう野暮な突っ込みを入れないのは、この映画の一つ一つのセリフや表現に、男二人のマジシャンとしてのプライド、相手への敵愾心を感じ、二人の壮絶な攻防を純粋に楽しめたからです。それなのに最後は家族愛が勝ったみたいなまとめ方では本当に萎えてしまいますね。
この映画でヒュー・ジャックマンやクリスチャン・ベールの演技をほめる人はいても、スカーレット・ヨハンソンの演技をほめる人はいないと思います。それぐらい彼女は存在感がなかった。ボーデンの妻の葛藤とかそんなんもどうでも良かったし、つまりは男を描いた映画なんです。おそらく最近メジャー作品ばっかり撮ってる監督が、客に媚びる精神から「家族愛」というアメリカのベタな映画にありがちな要素も入れてみたんでしょう。それさえなかったらこの映画は満点を付けてもいいぐらいの出来だったので、惜しかったですね。
評価:★4.5/(★5で満点)
『無理な恋愛』
団塊の世代である60男が、30代の女性に恋をする・・・という、
一風変わったラブストーリーです。
ただのオッサンなら観る気はしないのですが、
主役である堺正章は、若かりし頃は売れっ子バンドのメンバー。
今も音楽業界で幅をきかせ、
バツイチですが、高級マンションにひとり暮らし、お洒落で小粋、
実にセレブな生活を送っています。
一方の夏川結衣、女優をめざして上京したものの現実は厳しく、
ダメ男(ヒモ)にうんざりしながらも淋しさをまぎらわせるために同棲しています。
『青い鳥』のあの透明感のある美しい人妻の面影はどこへやら、
最近はこういうきっぷのいい姐さん役が多いようですが、
本当に女を捨てかかっている疲れた30代に見えますから、
幅の広い女優さんだなと思います。
見ず知らずのおじさんを家に入れて、しかも看病とはいえ濡れた服を脱がせてしまう、
設定にはかなり無理がありますが、
ちょっとこの恋の行方が気になってしまいます。
ダメ男役であるチュートリアル徳井の演技に見るものはなにもありませんが;
本当にこんなダメ男、どこかにいそうですね。
『ラスト・フレンズ』
心に闇を抱える若者たちの物語です。
人には言えない孤独を癒すためシェアハウスに集い、賑やかな夜を過ごしながら、
秘密を宿す胸は痛むばかり。
DVや性同一性障害というテーマは重いですが、
今をときめく若手俳優ばかりなので、抵抗なく観られます。
長澤まさみと錦戸亮の演技にもう少し深刻さが増すといいかなと思いますが、
髪をバッサリ切った上野樹里に、「のだめ」の面影はありません。
もちろん『ジョゼ』の厭な女っぷりや『亀』の変人味もありません。
やっぱり、表現力あるのかな・・・?
まだ明らかにならないタケルやエリの秘密、
冒頭で流れていた未来の美知留の妊娠の相手、
目の離せない展開になりそうです。
宇多田ヒカルの主題歌もとてもいいですね。
『花衣夢衣』(2回目)
おおっ! ドロドロしてきた、いーぞー!
しかし、ビックリしたのが将士さん、
『喜多善男』に出ていた借金取りじゃないですか!
ジャージに金ネックレスで「ハイ、ハイ!」言ってた人と同一とは思えない・・・。
すっかり呉服屋の若旦那が板に着いて。
純情なのかそうでないのかよくわかりませんが(笑)
あの効果音も聞こえないし、邦楽器の違和感もなくなってきました。
『篤姫』(2回目)
江戸にやってきました。
まだまだ無邪気な少女なんですが・・・。
ちゃんと大奥を統制できるの、篤姫っ?
家定とのカラミがとても楽しみです。堺雅人さんは、本当に達者です。
瑛太の小松帯刀は、薩摩隼人の真逆を行くような女々しい言動が目立ちますが、
これは、後半に向けての布石なん・・・です、よね・・・?
ちゃんと優秀な家老になれるの、尚五郎っ?
不安でいっぱいの大河です。
道端ではツツジが色あざやか。
春の匂いとともに、実家の門の前で咲いていた花を思い出します。
先月のことですが、
近所に住んでいたお兄ちゃんが亡くなりました。
身重の奥さんを残し、みずから命を絶ちました。
幼い頃はよく遊んでもらったけれど、
歳が離れていることもあってさほど交流はなく、
ご近所なのに顔を合わせることもなく10年以上が過ぎていたのですが、
5、6年前、買い物に行ったお店で店員さんに突然声をかけられて、
それがお兄ちゃんでした。
1時間以上も物色していたところをずっと見られていたのかと思うと恥ずかしく、
でもそれ以上に、憶えていてくれてうれしかったのを思い出し、
しらせを受けてわけもわからずに泣きました。
ひっそりと送らざるを得なかったご家族のお気持ちに、
胸が痛みます。
花の季節は過ぎていきます。
色あせ失われていくものが、この世にはなんと多いことか。
手からこぼれ落ちていくいろんなものを数えながら、
それでも振り返らずに、私は生きていかねばなりません。
何のために?
楽しいこと、美しいもの、
毎日少しずつ満たされているはずが、
どこかに穴が開いていて、
目を瞑っていただけなのかもしれません。
強くなりたい。生きていきたい。