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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)

やー、スイーツ大好き女のコ(←どの面下げて言うか)には待ちきれないイベントが来ましたよ。

今年もJR京都伊勢丹の《サロン・ドゥ・ショコラ》(チョコレート売り場)で物色です。

 

見とれてしまったのが《CARAT》のアートボンボン。これは繊細です。食べるのがもったいないくらい。

なので、先生への贈り物にしました(笑) 溶けていないか心配です。

 

いろんなチョコレートがあって迷います。

今年のコンセプトは「見ためよりも味」。

手鞠や扇の和風柄チョコレートも自分のために持って帰りたいけれど、今年はそれよりもおいしいチョコが食べたい!

 

と、いうことで、こちら。

ベルギーの有名ショコラティエが作ったという《ドゥバイヨル》

中を開けると、なんだか本格的。

高貴な味がしました(たぶん)。

もったいないので、ちょっとずつ。

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年に一度のお待ちかね、尺八の元師匠である岡田先生のリサイタルでした。

めっきり手にするどころか耳にする機会も減ってしまった尺八(とくに古曲や本曲)。

 

『明鏡』

かつて自分の四年間を賭けたこの曲。生演奏を聴くのははじめてだったりするのですが、やはり特別な感慨があります。あんなことやこんなことがあったわね、とさまざまな思いが胸をよぎる。

そして心の中で一緒にロツレチリを歌ってしまう自分もおそろしい。

記憶の中で奏でられる明鏡はやはりいちばん身近な音、つまり自分の音なのですが、んなわけありゃしませんわね~。

自分がどんなに必死こいても到底手に入れられなかった尺八の持つ奥深さ、本物の音を感じさせていただきました。

 

『雨月譜』

十七絃と尺八の二重奏。尺八の手は本曲をモチーフとしていて長管と八寸管が使われていました。十七絃もバルトークや胴を叩くなど、いろいろな奏法が凝らされています。なんというか、難しそうな曲でした(感想がド素人・・・)。

どちらの楽器も非常に情感があり重厚な響きが印象的でした。

 

『松厳軒鈴慕』

演奏には、プロであろうと素人であろうと、やはりその人となりが現れるものだと思います。

先生の尺八本曲を聴くたび、先生の本曲に対する造詣の深さ、真摯な姿勢を(僭越ながら)感じます。そして年々、そのお気持は深く強くなっているようにも思います。

一本の竹から現ずる無限の世界。そしてそれは音を受け取る我々の心にも、また、闇を裂いて。

 

『吼噦』

こんくゎい、と読みます。歌詞に「南無阿弥陀仏」が出てくる狐の物語、元禄時代の無闇なあかるさというか、非常にユニークな曲で、最初に聴いた時はなかなか新鮮でした。尺八よりは箏と三絃の音色と唄に聴き入ってしまいました、すみません。

 

もし、私が尺八などという楽器を始めなければ、人生は今と大きく変わっていたでしょう。それくらい大きな位置を占めているわりに、結局投げやりで中途半端に終わらせてしまいました。大人の趣味として続けるならば、楽しい気持ちで取り組まなければ意味がないでしょう。しかし今の私では、とても尺八を楽しめそうにありません。それを打開せずには、もう一度尺八と向き合う日は、来ないように思います。

もらっちゃいましたよ。

「友チョコ」。

会社の後輩から。

「いつもお世話になってますから・・・」

いや~、恐縮しちゃうな。全然お世話してないのに。

 

明日は私もチョコ買いに行くかあ。

「元弟子チョコ」。

オペレータのアシスタント、主な仕事はお茶くみという青年が、人気クイズ番組に出演。最高賞金まであと一歩というところまで迫る。

なぜスラム出身で無学の彼が、難問を次々と正解させることができたのか。

不正を疑われ、収録後警察に連行された彼は、取り調べの場でこれまでの人生を語り始める。

アカデミー作品賞をはじめ、数々の賞を総なめにした作品です。

インドのムンバイ、貧困にあえぐ街。しかし子どもたちは野球に興じ元気に走りまわり、大人たちはそんな彼らに振り回されながらも彼らの瞳に未来を見ている。そんな生命力に溢れた街。

もちろん、街にそそぐのは光だけではありません。時には激しい嵐が、そして闇が訪れます。宗教の対立という永遠に融けない大人の事情のために、ジャマールとサリームの兄弟は家族を失ってしまいます。幼い彼らは時には大人に利用されそうになりながらも、盗みや騙りを行いつつ懸命に日々を生き抜き、成長していきます。

しかし弟ジャマールの願いはただひとつ、不本意な別れ方をした幼なじみラティカと再会すること。

兄貴風を吹かせながらも弟思いだったサリームは、裏の社会へ足を踏み入れていき、ようやく見つけ出したラティカをジャマールから奪い取ってしまう。

一歩間違えればご都合主義になりかねないところを、スピーディに入れ替わる時系列で彼のあまりにも過酷な半生と出題される問題のリンクを巧く展開させています。

なぜまともな教育を受けていない彼が、数々の有識者さえ脱落するというクイズ番組に出場しようと決めたのか。

かつてのスラム街が世界有数の近代都市と生まれ変わるように、かつて『三銃士』ごっこの仲間だったラティカは、揺るぎない愛情を捧げる相手へと変化していた。

彼の想いは昔も今も、ただ彼女のためにだけ。彼女の好きだった番組に出て、彼女の目に止まりたかっただけ。

「奇跡」。それは神の与えたもうた人の道。

「運命」。それは人が己でつかんだ未来。

彼がスラムにもたらした歓喜を奇跡と呼ぶか、運命と呼ぶか。

ファイナルアンサーは必要なし。答えは最初から決まっている。

(・・・関係ないですが、むしょうにチャイが飲みたくなりました)

評価:★★★★(4.2)

 

~ヤスオーのシネマ坊主<第2部>~

 警察の取り調べでの主人公の回想を基にストーリーが進んでいくという点で、僕の人生3本の指に入る映画「ユージュアル・サスペクツ」のようなサスペンスミステリーと思って見ていたんですが、何のことはない、「夢は頑張ればきっと叶う」というありがちなテーマを描いた、清々しいハッピーエンドの娯楽作品でしたね。スラム街出身の貧しい主人公が、ラストで大金と美女という男が人生で追い求めてやまないものを両方手に入れるんですから、ストーリーはかなりご都合主義なんですけどね。いくら何でも2000万ルピーのかかった最後の問題があんな簡単なはずないだろと思うんですけど。どうして主人公と司会者以外は法律家も教授も含めて今まで失敗してきたのか不思議でなりません。

 ただ、このご都合主義な展開にイライラすることはありません。主人公のそれまでに辿ってきた人生が余りにも悲惨すぎるし、そんな人生でも主人公はいつもけなげに頑張っているから、「おお、この問題もお前の人生経験が役に立ったやん。苦労が報われてよかったなあ。」とかついつい思ってしまうんですね。主人公の兄や幼少期に目をつぶされた少年はまったく苦労が報われてなくてかわいそうなんですが、それもついどうでもよくなってしまうぐらい、愚直な主人公が最後幸せになってほしいと思ってしまいます。この主人公を演じた俳優は無名だそうですが、愚直さが顔に出ていてなかなかいいですよ。役にぴったりです。この作品はインドの経済格差とか社会派なテーマも一応描いているんですが、そのへんの描き方が中途半場なところも娯楽作品としての完成度を高めており逆にいいですね。だから普通に楽しんで見ることはできました。

 特にラスト手前で、主人公があれだけ恨んでいた兄を最後の問題で頼って電話をかけ、極悪非道だった兄が弟の好きな女を命をかけて逃がしたところは良かったですね。どうして二人がそのような心境になったかはご都合主義の娯楽作品なだけあってよく分かりませんでしたが、最後の最後で苦労を共にした兄弟の絆が復活して素直に良かったと思います。ラストで主人公が女だけでなく大金も手に入れたところで、その感動は萎えましたけど。この主人公がクイズ番組に出たのは金が欲しいからじゃないというのはこの映画のかなり重要な要素だと思うんですけどね。思いもかけず金まで手に入れてしまって、この愚直な主人公はその金をどのように使うのでしょうか。自分の育ってきた劣悪なスラム街の立て直しのために使うのか、初恋の女と優雅な暮らしをするために使うのか。ラストの主人公と初恋の女とのキスシーンのところでも、僕はこの主人公が金をどのように使うかが気になって仕方なかったです。青天井のハッピーエンドにしたくて主人公に大金も手に入れさせるんなら、そこもきちんと描いてほしかったですね。

 この映画はアカデミー賞をはじめかなり多くの賞を獲っているみたいなんですけど、何ででしょうか。ちょっとそこまでいい映画とは思えませんでした。その時は楽しめますが、後には残らない、別に見ても見なくても人生に影響を及ぼさないそれなりに出来のいい娯楽作品だと思うんですけどね。 

評価(★×10で満点):★★★★★★

『君たちに明日はない』

リストラ請負会社、というのがいかにも今風で目新しい。

こういう企業を起ちあげる人の時代を見る眼力って、すごいなあと思います。

とはいえ、自分はやりたくないですね。リストラを宣告する嫌われ役なんて。

坂口憲二が、自分の仕事に誇りを持ちつつもどこかで疑問を拭い去れない面接官を演じています。やり手風だけどちょっと不器用で幼くて年増好み。『医龍』のクールな心臓外科医よりも似合っているような。

主人公が惚れこむヒロインが田中美佐子というのもおもしろい。50代と聞いて衝撃を受けました。

「仕事」とは。「働く」とは。

考えたことなかったなあ。

これから考えなくちゃいけないのかなあ。

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