忍者ブログ
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ひさびさに月ヶ瀬の梅を見に行きました。

今年は直通バスで。
奈良駅から約一時間半かかります。同じ奈良市内なのですが…。

山道を揺られて。

着きました。

いいお天気です。
今年はウォーキングせず、梅林だけまわるプラン。


胸いっぱいに満ちる香りと青い空と緑と紅色のコントラストを堪能。



ちょうどお昼時とあって、見晴らしの良いお茶屋さんはどこもいっぱい。



こちらの上の梅林で、お昼を食べることにしました。



何色にしようかな。



これにしよ。



家族連れやカップルがお弁当を広げる中、駅前のスーパーで買ったおにぎりを頬張る。



やっぱり、春っていいな。
分厚いコートも冷たい空気も肩が凝る。服も気分も身軽になれば、花の匂いに誘われて、外にでかけてみたくなる。



このまま昼寝してしまいそう。



デザートは梅ソフト。ほんのり甘酸っぱい。外で食べるには少し寒いので、ストーブのついた室内で…。

帰りのバスまでまだ時間があります。
よし、温泉だ。

月ヶ瀬温泉まで坂道をのぼると、なんと順番待ちの列ができるほどの盛況ぶり。
リニューアルオープンしてからははじめてです。露天風呂がきれいになり、数も増えていました。西日が強いのは相変わらずでしたが。

隣のふれあい市場でいつもの肉厚しいたけやらお茶やら買い求めているうちにバスの時間が。あわててバス停へ。

と、その前に焼きたて草餅!



帰りも直通バス。行列の最後尾でしたが、なんとかぎりぎり座れました。いつのまにやら睡眠。

梅と温泉。至福の休日。また来年。


PR
こうの史代さんが奈良にやってくる!

と、聞いて、いちもくさんに応募した「古事記を語る講演会」の8回目、「絵で読み解く古事記(神代編)/講師:漫画家 こうの史代」。
当選メールが届いてから、ウキウキとこの日を待ちました。

当日は大雪の降った翌日。溶け残る雪に注意しながら、いざ会場へ。

空いている席に座りかけると、「先生はイラストを描かれながらお話しますので、どうぞ前の方へ」と係の人へうながされ、前列へ。
終了後はサイン会もあるということで、『ぼおるぺん古事記』の一巻を求めて開会を待ちました。

純粋に古事記に興味があって訪れた人がほとんどのようです。先生の略歴や、『ぼおるぺん古事記』の一場面が紹介されると、会場からは感嘆の声が聞かれました。

もちろん作品は全巻通して読んでいましたが、あらためてそのウラ話を聞いてますます古事記への興味が湧くと同時に、クリエイターとしてのこうの先生の観察眼の鋭さに感服しました。

『ぼおるぺん古事記』は古事記の膨大な登場人物(神様)たちに個性的なキャラクターを与え、その行動ひとつひとつにユニークな意味を持たせ、「神様」なのに「生身の人間」のように生き生きした神々たちの物語を視覚的に感じることのできる物語に仕上がっています。

硬質な原文は叙事的で、具体的な外見や世界観、登場人物の感情の記述はほとんど見られません。だからこそ、『古事記』を読むことは、読み手の想像力がふくらみ、自分なりに肉づけできる楽しみがあります。
最初は、こうの史代さんがなぜ『古事記』を描いたのか、不思議でした。
ですが『古事記』には歴史ものにはつきものの「史実」や「時代考証」の制約がなく、自由に表現できると語ったこうのさんの言葉に納得しました。
二次元独特の表現力に突出しているこうのさんが『古事記』に惹かれたのは必然だったのでしょう。

『古事記』を読むにあたって印象的なのがオノマトペ。日本語は世界的に見てもオノマトペが多い言語だと言われますが、その原点はもしかしたら『古事記』にあるのかもしれません。古代人の表現力の豊かさには感心します。現代では使われない擬音(たとえば「塩を《こおろこおろ》にかきまぜて」)も、なぜか頭の中でなんとなく感じられてしまう。

紙の上で無限の世界を表現するこうの史代さん。漢字だけの文章で神々のクニを作り上げた稗田阿礼。
こうの先生は「稗田阿礼は女性だと思う」と言っていました。なぜなら、『古事記』には変な女が多すぎるから。男性が女性を描く時は一種の理想像として登場させることが多いが、女だからこそ同性を変人にすることができる。ナルホドなあ、と思いました。

こうの先生らしい素朴で作品の愛に満ちたコメントの数々に、外の寒さを忘れてしまうほどあったかくて笑いの堪えない講演会でした。
待ちに待ったサイン会。なんとイラストも入れてくれました! 前の人は因幡の白ウサギ。自分のは何かなあ、と期待したら「こっこさん」でした。目がキランと光っていました!
家宝にします( ;∀;)

また『古事記』を読んでみよう。
チャイルドコール/呼声

『偽りなき者』のDVDに予告編として収録されていて、興味深かったので借りてみました。
夫のDVにより8歳の息子を連れて郊外に逃れてきたアナ。恐怖の記憶にとらわれているアナは、別のベッドに眠る息子の様子を確認するため《チャイルドコール》を枕元に置く。ある夜、そこから聞こえてきたのは、子どものすさまじい悲鳴。あわてて部屋に走ると、息子は静かに眠っていた。
声の主は誰なのか。

『ドラゴン・タトゥーの女』のヒロインだったノオミ・ラパスは、一転不安と恐怖にかられ続ける母親を巧みに演じています。
曇り空、静かな街。あいかわらず、おしゃれでのどかなイメージとはかけ離れた北欧です。昼下がりの散歩道になるはずの近所の森も、残酷なひと幕の舞台となりました。
物語は、チャイルドコールから聞こえてきた声の正体を探るアナの視点で進みます。しかし周囲の人びとは、アナの見てきたものとは異なる話を事実として語り出し、アナの心とは乖離していきます。
もともと、DVを受けたことで精神不安定であり、息子への執着も強すぎるほど強いアナ。幻聴や幻覚を体験しても不思議ではなく、次第に謎の行きつく先を感じ始めます。
少し佐々木丸美を思わせる展開でした。

悲しい事実から逃れてきたはずの街。しかしそこも、結局、悲しい街だった。
一度鑑賞しただけでは、謎をすべて解釈することはできませんでした。しかし二度観ることはないでしょう。あまりにも、悲しい物語であるからです。


一時流行したけれど、口にする機会がなくて。
はじめてかもしれない。いただきもの。

ウ,ウマ━━━Ψ(°д°;!)━━━!!

手軽に口へ放りこめるこの絶妙なサイズ。
フォルムのかわいらしさ。
カリカリモッチリ食感。
なんとも、女子ゴコロをくすぐるではありませんか…。

こんなアイテムがこの世にあったとはぁ!

ひとりじめ…するはずでしたが見つかっちゃいました。

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
予告編では「海の上でトラとふたりきりになってしまった少年の過酷なサバイバル! 227日間漂流して彼はどうなったのか? トラと友達になれたのか? それとも食べられてしまったのか?」という内容で、非常に興味をそそられました。つまりは冒険モノ、あるいは人間と動物の感動モノというイメージでなにげなく鑑賞を始めたのですが。
まったく違いました。
前半はパイの少年期からのあれこれ。親の訓示やさまざまな宗教の原理など、のちのち伏線として生きてくるであろうエピソードやセリフの数々が語られるのですが、最初のイメージとあまりにも異なっていたので、風邪をひいていたこともあり、半分寝ながら見ていました。
そしてようやく漂流が始まるのですが、ここからは主役を演じた無名の新人、スラージ・シャルマのひとり舞台。孤独への絶望、猛獣の牙におののく姿、無我夢中で生きようとする気迫、背景のない海の上であることを忘れてしまうほどの熱演でした。トラたちのCGも見事で、パイとともに恐怖に脅えながら時間が過ぎていきました。
パイが生きのびたことは物語の最初で示されます。単純な冒険ものであれば、パイの生死はきっとラストまで隠されるでしょう。そして、パイがパイ自身の物語を語ることで第三者の視点は失われ、一人称の話には真実性が欠落するというパラドックスが生まれます。愚かにもそれに気づくのはずっと後の話、メキシコの岸辺に流れついてトラと永遠の別れをする場面です。
トラはパイを振り返らず、森に消えていきました。
長い漂流生活の中で、パイとトラの間にはある種の絆が生まれていました。襲う者と襲われる者から、旅の同志へ。同じ海の上、星を眺め、宇宙をのぞみました。パイとトラは、同じものを見ていたのです。
同じ時間と空間を共有していたはずの旅の仲間にしては、あまりにもあっけない終わりかたです。ドラマとしては消化不良の展開で、ここでようやくひとつの疑問が生まれます。
この話は本当に本当なのか、と。
それは病床のパイに尋問した保険会社の調査員の当然なる疑問でもありました。そしてパイは、もうひとつの物語を話し始めます。それにはトラも謎の島も出てきません。あまりにも残酷で、しかしどちらにリアリティがあるかと言われれば後者を選ぶであろうと思われる話です。
そしてようやく、映画の前半の意図するところを感じるのです。
世界にはさまざまな宗教があり、神が存在します。
それぞれの神が説く世界のあり方、人間の生きかたもさまざまです。
ただ共通しているのは、そこに「救い」の導きがあること。だと、神を知らぬ自分は思います。
調査員は日本人でした。基本、日本の生活は宗教に根ざしていません。
海の上でパイは何度神の名を口にしたでしょうか。絶望の孤独の淵で幾度となく救いを求めたに違いない彼が信じたそれぞれの神の存在を、無宗教の日本人も感じたことでしょう。
神を見知らぬ日本人が、彼に「救い」の道を示した。何か、この設定に意味があるように思えてならないのです。
前のページ      次のページ
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
ブログ内検索
バーコード
ATOM  
ATOM 
RSS  
RSS 
Copyright ©   風花の庭   All Rights Reserved
Design by MMIT  Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]